■2014年7月2日(水)---研修旅行3日目(倉敷・直島)
7月2日(水)---研修旅行3日目
朝、目覚まし無しでゆるゆると起床。
ラウンジに行くと、なにやら朝市?なのか、野菜などや弁当などを販売するコーナーができていて、お客さんで賑わっている。
昨日会ったゲストさん達はもう出かけたらしい。昨日 お世話になったオーナーさん、オーナーの弟さんやセンちゃんはおらず。
今日は豊島(テシマ)に行くのを決めていて、昨日スタッフさんに相談したら、わざわざ電車で岡山駅に行かなくてもバスで茶屋町駅まで行き、そこから電車で宇野港まで行く方が早いらしいと。詳しくは聞いてなかったのでネットでバスのおおよそのコースを確認しそこに向かうことに。
チェックアウト時に写真を撮るということで、ボードをもって男性スタッフ二人とパシャリ。
この「ゲストハウス有鄰庵」さん、カフェスタッフ、宿スタッフともに10人以上見ただろうか、しかしそのそれぞれのスタッフ全員が「ゲストを迎える」「ゲストを楽しませる」という意識を持って働いているのを感じる。
それぞれが有鄰庵で働いていることに誇りと充実感を持っているように見えるし、接し方もビジネス過ぎずフランク過ぎずのバランスも気持ちがいい。オーナーご兄弟の人柄と「場」を作る意識の持ちようがそうさせるのだろう。
かつて自分が泊まったゲストハウスのいくつかは、チェックイン受付時以外は完全に放置プレイだったり…それだけならその宿のスタンスとして構わないが、スタッフ同士だけが盛り上がっていて、かえって「一人旅」が「独り旅」と思えたり、そんな宿とは違い、宿にいることが居心地が良かった。
昨日はチェックイン後、スタッフオススメの銭湯→居酒屋コースを楽しんだので、夜のラウンジスペースの空気感を味わう時間が少なかったのが悔やまれる。ここは可能なら二泊以上すれば、もっとここ宿の良さを味わえるんじゃないかと思う。
9:00に有鄰庵を出発。東の方に歩いて「東町」バス停に。
9:21にバスが来る予定が9:27に。9:40茶屋町駅に到着(260円)。
駅周辺をうろうろしながら時間をつぶし、10:13茶屋町駅発の電車に乗り、10:13宇野駅に着(320円)。
宇野駅から歩いて数分のところにフェリー乗り場がある。そこで出発時間などの関係で、豊島行きのダイレクトのフェリーではなく、直島経由のフェリーを購入。
チケットを買って、ベンチに座ろうとすると「Nori!」という声、振り向くと、そこに昨日有鄰庵に泊まって一緒に、銭湯と居酒屋に行ったカナダ人のジュリーとチェックインが一緒だった台湾人のララがいた。
彼女らは、バスで茶屋町に行くルートを知らず、僕よりも早く宿を出発して電車で岡山駅経由でここまで来たとのこと。
ジュリーは元々は直島のことは知らなかったのに、昨日一緒に飲んだ時に僕が直島の話をしたのをメモしていてそれでいくのを決めたらしい。でもそんなこと知らず、まさかこのタイミングで会うとは!
がぜんテンションが上がる。
一緒にフェリーに乗り、デッキで写真を撮ったりおしゃべりをしながら直島へ。
直島でフェリーを降り、三人でテンションアゲアゲで赤いかぼちゃのところで記念写真。
そうこうしてバス乗り場にいくと家プロジェクトへのバスがほぼ1時間後…。フェリーを降りた乗客がこのかぼちゃのところに来ずにすぐにバスに乗り込んだのはこのせいだったか…以前自分が直島に来た時は港近くのゲストハウス九龍に荷物預けをしたのでこのあたりのことは知らなかった。
代わりに別のルートの地中美術館へ行くバスもまだ結構時間がある。赤いかぼちゃの撮影に付き合わせてしまい時間をロスさせてしまった…。
(そこで昼ご飯のうどんを食べて、それからバスで直接美術館に行けてスムーズに観光できたと、後にやり取りしたメールで聞いて ホッとする)
少し落ち込んでいるところ要潤の「恋するうどん県」のポスターに三人とも爆笑。要潤…仕事選べよ。
二人と別れ、豊島行きのボートに乗る。
12:26豊島着。
ボートを降りると、レンタサイクルの客引きがある。どうもそういう直接の客引きは好きではないので、右奥にレンタサイクルののぼりが見えたので、30秒ほど歩いたところにあるレンタサイクル屋さんに。
有鄰庵で「豊島は坂道が多いから電動機付自転車の方がいいよ」というアドバイスをもらったので迷わず電動機付をお願いする。荷物を預ける。ラミネート加工されたマップを貰う、何も調べてない自分にはありがたい。
電動機付の自転車は生まれて初めて。
お腹が空いたので、まずは近くの売店へ。みたこともない銘柄で妙に離島に来た感があり嬉しい。外のベンチでランチ。
まずは、すぐそばの豊島横尾館(510円)。不思議な空間。煙突の内部が面白いが、でも多分ここの一番はトイレだと思う。
自転車で豊島美術館に向かう途中、唐櫃の清水のところで歩いてるおばあちゃんと目が合う、そこに湧き水があるから見ておきな なんて言われて立ち寄る。
このおばちゃんこの島出身だが今は小豆島に住んでる、ちょうど誰かの葬式でこの島にもどってきているそうだ、ちょっとだけおばあちゃんの思い出話を聞いてちょっと得した気分。
そのまま看板の案内に従い豊島美術館へ。
入館料(1540円)を払い、そこから道に沿って歩くと、しばらくすると白いドーム状のところの前にスタッフが。
靴を脱いでください、内部は写真NG、床に水があるところがあるので気を付けて歩いてくださいとのこと。
入口から中に入ると、柱のない白いシェル構造のコンクリート製の天井で囲われ、二か所に大きく穴が開いている。床には緩やかに勾配がつけてあり、どういう加工がしてあるのかわからないが、ところどころに水滴や水たまりがしみこまず床に点在し、それぞれが何らかのきっかけで勾配に沿って小さい水玉が流れていき、それがまた別の水玉と合流し少しずつ移動していたりする。なんとも不思議な空間。
内部にはスタッフも含めて7,8人程度。あたりは静かだが、大きく開いた穴に細く長い糸がつるされ、ゆっくりと風になびいている。大きく開いた天井の穴以外は外部とは隔絶され、音は内部にいる人間の足音か服が擦れる音、動くものは内部の人と、ゆっくりと流れて移動する水と風にゆれる糸だけ。環境が制限されることで、全くの無音や何も動かない空間よりは静寂を感じる。
ここの美術館のことを一切調べておらず前知識無しで来たのもまたよかった。20分ほど過ごしたあと外に出る。
売店に少し立ち寄り自転車置き場へ。
自転車を走らせ、妙なバスケットゴールのアートに行き、何本かシュートを打ったあと、心臓音のアーカイブへ。
入場料(510円)を払い中へ。暗い部屋でたまに明滅するライトと共にずっと心臓音が重低音で響きます。
心臓音でもいろいろな音の違いがあるんだなぁと思うだけで、うーん。
1540円払うと自分の心臓音を録音ができCDも作れる、この建物内でも音が流れるらしいが、興味なし。
それにしてもちょっとお値段高くない?豊島美術館も前知識がないおかげもあり純粋に感動したが、どうも1540円を払ったことが頭をよぎりどうも素直に受け止めるには雑念が入ってしまう。
アートとはオンリーワンのものである、ここでしか味わえないものであるし普段感じない感情や感覚を味わえただけでも良しとしよう。
自転車に乗り、今はアート作品はない南にある港?へ向かう。向かう途中、牛がちょうど子牛を生んだところで、子牛がプルプルと足を震わせながらなんども立ち上がろうとチャレンジ、母牛が立つのを手助けしようとしたり、15分くらいずっと眺める。
南の港?に行き、一息ついて、家浦港へ。
一旦自転車を返却しようとするが、ボートのチケットは乗り場から少し離れたところに行かないと買えないとのことで、売り場のある建物に向かう、ボートの出発時刻はあらかじめ調べていた時間よりなぜか早く全然時間がない。
素早く購入(620円)。
チケット売り場から外に出ると心臓のアーカイブの建物でチラっとみた欧米人の男が、地元のじいさんに軽トラで送ってもらったらしく車から降りてごきげん、じいさんも「わしも役立ってうれしいよぉ」なんて日本語で言いながら去っていった。
ほのぼのしてる場合じゃなくこちらはあわてて自転車を返却、荷物も回収し、ボートに乗るとすぐに出発。
直島に着き、宇野港までのチケットを買い(290円)、時間がないがまた赤いかぼちゃの写真を撮り、宇野港へ。
iphoneのアプリで乗り換え検索してでた時刻まで30分ほど時間があるのでコンビニで鶏肉弁当を買い駅のベンチで食べて時間をつぶす。
17:42宇野駅発、茶屋町乗り換えで一旦岡山駅へ。18:29岡山駅着。
チケットは京都まで買っているが途中下車可能とのことで、一度改札をでて、マクドナルドでドリンクを購入し、iphoneの充電しながら休憩。
19:16発のの電車に乗り、京都のゲストハウスひつじ庵に着いたのは23:30頃。
今回の研修旅行も有意義な旅でした。
出会った人達に感謝。