■2014年12月9日(火)研修旅行3日目 奈良
ゆるゆると起きて、キッチンでフリーの紅茶をつくり、共有ルームでパンの朝食。
他のゲストさんが朝食をオーダーしていた。こういう小さいゲストハウスでも朝食のサービスをやっていることに感心する。
ノートPCで自分の宿のメール処理などして過ごす間、どんどんゲストさんはチェックアウトしていく。
今日の奈良の予定はまったく考えていなかったが、とりあえず昨日オーナーさんとの話題で出てきた「ウガヤゲストハウス」さんと「高天ゲストハウス」さんにちょっと挨拶に行ってみることに。
荷物を預ける。荷物と引き換えに番号札を渡される。
10:40頃「遊山ゲストハウス」発。
「ウガヤゲストハウス」へ。
玄関を入るとオーナーさんが出てきた。軽く会話して自分のフライヤー数枚を渡す。すぐにかわいいイラストが描かれたフライヤーをどっさりもらう。
続いて「高天ゲストハウス」へ。
宿に近づくと、外の木の枝を切っていた人がみえた…尋ねるとその人がオーナーさん。今日は宿を休みにしてメンテナンス中らしい。自分が京都のゲストハウスのオーナーであることを告げると、次から次へと話が止まらない。「格安の宿」としてやっているこだわりと苦労みたいなことをたくさん聞けた。
玄関の前でおそらく30分くらいは話していたかな。ここでのオーナーさんとの会話が楽しくて、今日は奈良のゲストハウスを周って挨拶めぐりをすることに決める。
そこから歩いて数分の「ゲストハウス奈良日和」へ。
玄関を入ると女性スタッフが。話すとオーナーさんではなくフリアコスタッフっぽい。自分のひつじ庵のチラシを渡すと、「えっまさか…」と。聞くと12月後半にすでに友達と一緒にウチに予約を入れているらしい。なんという偶然。話が弾んで楽しかった。
そこから南下して「ゲストハウス粋」さん。オーナーさんには会えたが掃除中だったらしく、1分ほどやりとりするだけ。
そこから大通りを歩いていると、ある女の子に道を聞かれる。行く方向が一緒だから少し会話しながら、南下。奈良に実家があるが、少ししか住んでなくて道に疎いらしい、父親からは逃げてるとかいろいろ特殊事情。
そのコと別れてすぐ「町家ゲストハウスならまち」へ。
ここは奈良に前泊してウチに来た外国人ゲストさんが良かったって言っていたところ。昨晩の宿泊を「遊山ゲストハウス」さんと迷った。
到着したときクローズの時間だったが尋ねると、物腰の柔らかそうなオーナーさん。ひつじ庵のチラシを渡すと「来年はひつじの年だからイイネぇ」という言葉から始まり、自然とトークが弾む。玄関から覗いた感じやこのオーナーさんの感じとかがすごく良くて思わず泊まりたくなり、今日の空き状況をその場で聞くが女性ドミしか空いてないとのこと、残念。
周辺の地図も頂く。そこで近くに「Hotobil潤」さんという宿があるのを教えてもらう。ここは一度も聞いたことがなかったが、薦められたので行ってみることに。
「Hotobil潤」さんは、大通りから中に入った静かなところ。
ピンポンを押すと中から元気な年配の女性の声が。犬と共にあらわれた女性がオーナーさん。京都のゲストハウスのオーナーだと名乗ると、「上がって上って」とまさかの展開。
二階の部屋を見学させてもらう。小さな囲炉裏(?)のある居間に通され、お茶と柿で作った手作りデザートを頂く。
ここはオーナーさんが一人で切り盛りしていて、朝食や夕食も作って出している。連泊の人は毎日夕食の献立は変えている。卓上の料理器具で目の前で揚げる串カツや鍋焼きうどんなど外国人にすごく好評らしい。
ここはゲストハウスというより、民宿と言った方がいいだろう。掃除から料理からいろいろやってて大変と言ってるが料理などもものすごくこだわって作っているし、話を聞いているとなんだかんだで楽しんでやっているのがすごく好感。トリップアドバイザーでも評判らしい。
途中荷物のピックアップに来た欧米人ゲストさんと簡単な英語だがすごく軽快にやりとりしていたし、そのゲストさんもここの宿泊に満足そうだった。まだ1歳になっていない小型犬がなついてきて楽しすぎる、なんだかんだで1時間くらい話していたかも…。「Hotobil潤」さん、予想外の展開だったがいい収穫。
北の奈良公園に向かう途中、路地を歩いていると、いい感じのカフェを発見、看板に「よつばカフェ」と書いてある。
今朝、出かける直前に観ていた地図に載っていた写真をみて行きたいっと思ったが、火曜日(今日)が定休日で諦めていた。偶然発見。しかしどう見ても営業中っぽい。
玄関を入るとスタッフさんが出てきた、聞くと本当は定休日だが、午前中 雑誌の撮影か何かで店を開けてついでに営業しているとのこと。全く意図せず偶然出会うとは、しかもちょうどお腹が空いている。
迷わず遅めのランチ。カレーを注文。建物は昭和な普通の民家。内装や小物がすごく家庭的で温かい。落ち着ける空間で庭を見ながらカレーを食す。もう一組 年配の女性のお客さんがきて、一人がここよく来るんだよねと自慢げに友達に紹介しているようだった。少しだけオーナーさんと会話。
そのまま北上し、猿沢池あたりの「ゲストハウス枕」さんへ。
看板に16:00~オープンと書いてある。今は15:00。自分の経験上、16時オープンのところの15時の訪問は、スタッフとしては一番迷惑な時間なので、ここへの訪問は後にする。
興福寺横を通り奈良公園で鹿と戯れ、東大寺のあたりでプラプラしながら時間をつぶす。修学旅行生がわんさかいて騒がしい。
そこから少し西に歩いて「Guesthouse Nara Backpackers」へ。オーナーさんは別の宿に行ってて不在みたい、若い男性と女性のスタッフさんにチラシを渡す。建物がすごくいい感じ。別れ際女性スタッフさんに「閑散期だけどガンバリましょうね」と言われる。
そこから南下して商店街を通り「ゲストハウス枕」さんへ。
するとちょうどオーナー夫妻が荷物を持って外に出ているところだった。聞くと本日は休館日だった様子。あと2分ほど遅れたら会えないところだった。突然の訪問だったが快くフライヤー交換。感じのいい夫婦だった。
ここからひたすら歩いて「遊山ゲストハウス」へ。
荷物をピックアップ。予想外に遅くなってしまった。今日の出来事などを報告。ここのオーナーさんとは沢山色々なことを話せて楽しかった。ここを選んで良かった。
今回大阪で1件、奈良で9件の宿を周ったが、オーナーさんやスタッフさんとの会話で少しでも宿の雰囲気などがつかめたのが収穫だったのと、スタッフの「雑談力」の重要性、ほんの数分の対応や会話などで人間的な魅力みたいなもの、そしてそれがおそらく宿の魅力につながるんだよなぁとあらためて実感。
もともと、こうやって奈良のゲストハウスを何件も周り、配りまくるつもりがなかったのでフライヤー(というかチラシ)は一件に2~5枚しか渡せなかったのが情けない。
JR奈良駅に乗り、京都駅へ。
京都駅を降り、大階段で毎年恒例のクリスマスツリーを観てから、歩いて北上。
昔なんどか通っていたスペインバー「サントレス」に…といっても今日はここではなくそのすぐ隣にできた二号店「CON LECHEコン・レチェ」さんへ。
お店に入るとなじみのスタッフさんが全員集合。私の顔をちゃんと覚えてくれているのが心地よい。こういう「家に帰ってきた居心地の良さ」みたいなところがリピートしてしまうんだよなぁ。京都にこういうお店ができたことが嬉しい。
たまたま暇な日だったらしく私が一番乗り。三品ほどとお酒を頼む。オーナーさんからこの二号店をオープンするまでの色々な苦労話を聞く。詳しくはここには書かないが、こういう「結果的に成功をしている人の過去の苦労話」って、非常に面白い。自分のゲストハウス開業時の苦労とも重なる。
美味しい料理とお酒でほろ酔い。
気分がいいまま、早歩きで「ゲストハウスひつじ庵」に帰宿。無茶苦茶歩きまくりの三日間だった。
トイレを済まし、着替えて、光の速さで爆睡。
二泊三日の大阪・奈良研修旅行記、おしまい。
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