はじめに。
今回、2015/5/10から4泊5日で研修旅行と称して香川・愛媛に行ってきました。
このひつじ庵をオープンして約1年半、長野、高野山、岡山、大阪&奈良、金沢…と研修旅行に行って、今回が6回目。
一人で宿を運営しているので、旅行中は宿をクローズ。
収益がゼロになるのは痛いですが、自分自身の心のリフレッシュ、他のゲストハウスに泊まることでゲスト目線での「気づき」を得たいこと、オーナーさんとの交流、ウチに泊まるゲストさんに京都以外の都市についても案内することができるように、などなど…いろいろなメリットを含んだ旅で、営業していれば得られるであろう収益よりも大切なものとなります。
ゲストハウス開業で盛り上がっている北海道に行くかギリギリまで悩んでましたが、出発の前々日あたりで香川出身のゲストさんの話を聞いていたら、四国モードになったことで今回は四国に決定。
それと、2年ほど前だったか、尾道・広島へ旅をした際に、しまなみ海道を半分まで行った時点でフェリーで引き返したのがずっと心残りでした(その時は四国より広島に行きたかった)。
最初にネタバレ(?)しておくと、以下のような日程で周りました。
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5月10日(1日目)
京都→香川県高松市「ゲストハウスTEN TO SEN」宿泊
5月11日(2日目)
高松市内観光「ゲストハウスちょっとこま」宿泊
5月12日(3日目)
高松市→丸亀市→愛媛県三津浜→松山市「ゲストハウスじょじょに」宿泊
5月13日(4日目)
松山市観光→下灘駅→今治市「シクロの家」宿泊
5月14日(5日目)
今治市→しまなみ海道自転車走破→広島県尾道市→京都
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ということで、四国の旅日記しばらくお付き合いください。
2015年5月10日(1日目)京都→香川県高松市
掃除を七割くらい終わらせた状態で、荷物預けをしていたアメリカ人カップルが帰ってきた。ウチが連泊できなかったのでこの後 京都の別のホステルに泊まるとのこと。
そして、ほぼ同じタイミングで香川の丸亀市からのゲストさんKさんも戻ってきた。自分の出発のタイミングとバッチリなので高松まで一緒に行くことに。
自分の荷物のパッキングを済ませ、14:30 ひつじ庵を出発。
地下鉄「烏丸御池」駅に乗り、京都駅へ。
長距離バス乗り場の受付に行き「高松行き」と言うと「ちょうど今さっき14:50のバスが出たところ」と言われる。次のバスは16:50、二時間後だ。
昨日、京都駅から高松までのバスがあることだけは確認していたが、出発の時間まで気にしていなかった…、アホや…。
別の手段を ということで、Kさんと相談し、神戸までJRでいって、そこからバスはどう?と提案される。これだと1時間のロスで済みそうだ。
トイレを済まし、スマホで検索して出てきた神戸発高山行きのバス会社に電話、さっそく予約。
あと10分後に神戸行きの電車がでるので、二人でいざプラットホームへ!…と、歩き出した刹那、アナウンスが流れ、頭上のモニタをみると「人身事故の為、運転見合わせ」…復旧の見込みは一時間後らしい…。なんと幸先悪い…。二人で顔を見合わせ苦笑い。
気を取り直し、先ほどの長距離バス乗り場で16:50発のバスチケットを購入(京都→高松 4950円)。そして神戸発のバス会社に電話してキャンセル。
出発まで一時間あるので、どこかでお茶することに。Kさんはお茶の名店「中村藤吉」を知らないというので、そこで食べさせてあげたかったが満席で並んでいる。
代わりに下のテイクアウト専門の中村藤吉のお店で、抹茶のアイスクリームを購入し、屋上のベンチで食べることに。
ここでKさんとなぜか「河童がどうやって尻子玉を抜くのか」で議論となる。
そんな話をしていたらあっという間、もうすぐ出発の時間。バスターミナルに戻りバスに搭乗。
16:50出発。お客さんは自分たち含めて10人程度。座席にコンセントがある、イマドキのバスは気がきいてる。
今日は、高松に行くなら是非泊まろうと思っていた「ゲストハウスTEN TO SEN」さんに行く予定。しかしバス出発前にネットでいろいろ探すが、電話番号が見当たらない。当日なのにメールするのもなんだし、ダメもとで直接行ってみることにする。
橋を渡った先の室津パーキングで18:35トイレ休憩。夕日が綺麗だ。
バスの乗り「ねこあつめ」のアプリをみると、ねこが全員集合、こんなのめったに見れないのに。出発はイマイチだったけど、この旅はうまくいきそうだと思った。
20:28 香川県の高松市の「県庁通り」到着。辺りは真っ暗。
Kさんは丸亀市に住んでいるが高松市には毎週のように来ていて地理に明るい。案内してもらう。
少し歩いて「ゲストハウスTEN TO SEN」着。
玄関は階段を上がった二階。扉が閉まっていて、チャイムのところに電話番号が書かれた付箋が。電話をすると感じのいい女性の声、今 外出していて すぐには戻れないとのこと。待っているのも何なので、この後 夕飯を食べて10時過ぎに戻ってきても良いか尋ねると、OKとのこと。
とりあえずチェックインは後にして、元々楽しみにしていた骨付鳥のお店「一鶴(いっかく)」へ行くことに。Kさんからお勧めされていたお店、香川ではうどんの他にこの骨付鳥が有名らしい。そしてこの一鶴が元祖だそうだ。
10分程度だったかな、歩いて20:50「一鶴」到着。
生ビールと骨付鳥(おやどり)と鳥飯を注文。
一昨日泊まった、リピーターさんのTさん(丸亀市に住んでいたことがある人)曰く「ひなどりを頼むのは軟弱もの、必ずおやどりを注文するベシ」と聞いていたので迷わずおやどりをチョイス。
キャベツと共に骨付鳥が銀のトレーに載って運ばれて来た。
スパイスが利いててコリコリしていて旨し、ビールとよく合う。
出発時、バスにギリギリ乗れないわ、電車は人身事故だわ、でなんだか幸先が悪かったが、全てがチャラ。
Kさんとゲストハウスの話とか香川の話とか、店の女性がみんなストレートロングなのはなぜ?とか そんな話を肴に。
私が生中一杯のところ、Kさんはビール4杯くらい飲んだんじゃないかな、それでも彼女はケロっとしている。恐ろしや香川人。
22:10、「一鶴」を出て、今度は商店街を通って宿「ゲストハウスTEN TO SEN」へ。
ピンポンを鳴らすと、ショートヘアの女性オーナーに向かい入れられる。共有ルームにはすでに5人ほどのゲストさんがいてイイ雰囲気になっている。聞くと先ほど到着したときはゲストさんと一緒に近くのうどん屋に行って食べるところだったそうな。そういうのイイネ。
ドミトリー2,800円。チェックイン手続きを済ませ、部屋へ。
MIXドミトリーは8名分。白木のままの木材とOSB合板でがっちりと作られたベッド。マットレスの横には荷物を置くスペースがあって気が利いている。
ついでにその日は空いていた個室も見学させてもらう。赤だったり青で塗られた壁、その壁と配色がよく考えられたカーテンや照明など、かけられた絵画もおしゃれ。シンプルであるが、旅先でちょっと違う気分の部屋に泊まってみたいと思う人にはとっても良いんじゃないだろうか。トイレの壁紙もおしゃれ。
基本的に女性オーナーさんのセルフビルドというのが凄い。どこもいい具合に手作り感があるし、小物やインテリアも含めてセンスが良い。
案内が終わり共有ルームへ。Kさんとはここでお別れ、彼女はよく高松に来るから、ひょっとしたらまたここに遊びに来たりするかもしれないね。
共有ルームでジュース片手に座っていると、どこかで飲んできたっぽい男性がその友人と共に帰ってきた。
隣に座ったので色々聞いていくと、なんと私も知っている某ゲストハウスオーナーの旦那さんとのこと(ここではYさんと呼ぶ)。たった一泊なのにそんな人と会うなんて。偶然もあるもんだ。
その某ゲストハウスは泊まったことはないがネット上で少しだけやりとりがあったし、ツイッターをフォローさせてもらっているので宿の雰囲気などは知っている。
他のゲストさんが次々に寝ていくなか、ここの女性オーナーさんとその旦那さん、そしてYさんとで結構 盛り上がり、夜遅くに。オーナーさんも聞き上手だからYさんも話が止まらない(^_^;)
適当な頃合いできっかけを作り、お開きとした。
歯を磨き、ドミトリーへ。同室でものすごい豪快ないびきが聞こえる、それに加えてバスで少し寝たからか なかなか寝れない…、ここで秘密兵器「英会話のポッドキャスト」、設定でエピソードが終わると止まるようにして、イヤフォンで聴く。おそらく5分で爆睡。
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