2015年5月12日(3日目)高松市→丸亀市→愛媛県三津浜→松山市
ゆるゆると起きて、シャワー。湯船にステンレスの蓋がしてある。タイルのお風呂が懐かしくて良い。脱衣所に体重計があるのが面白い。メガネ置きもあって気が利いている。
昨日コンビニで買ったシュークリームで朝食。
オーナー夫妻と挨拶。出発間際に少しお土産を頂く、ありがたや。
この「ちょっとこま」さん、オーナーさんとゲストとの距離の取り方が調度良い、こじんまりとして家庭的ないい宿でした。
9:12「ちょっとこま」発。
歩いて高松駅へ。
雨がぱらついていたので、駅のコンビニで折り畳み傘を買う(600円だったかな?)。
まずは一挙に愛媛の松山に行くのではなく丸亀へ。10:04発が遅れてて 10:09発となる。
10:30丸亀着。
雨がそこそこ降っていて傘をさす。
駅からすぐの「MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」の中をちょっとのぞき、画集などをちょっと拝見。美術館のショップってなんか好きなんだよね。
外に出て隣の図書館へ。壁に猪熊源一郎の絵が描かれている。
しばらく本や雑誌を物色し休憩。
再び美術館に戻り、荷物を預け、入場料を払い、展示室に入場(950円)。
どこかこの建物、デザインに既視感があると思ったらwikiで調べてみると谷口吉生の設計か。豊田市美術館を設計した人だ。昔働いていた会社でその豊田市美術館の工事に関わった人がいて、ディテールへの徹底したこだわりなどを聞いたことがある。
ここもパネルや手すりなど細部の納まりが非常に美しい。各部コーキング目地でごまかすような納まりではないので業者さんが大変だっただろうなと。
企画展は自然を撮った写真展なのでパス。常設展の猪熊弦一郎氏の作品を鑑賞。写実的な絵は自画像など数点のみ、あとは現代アート的な作品、結構好み。展示室は天井が高く広い二部屋のみ。ベンチもあり、ゆったりとした時間を過ごす。
外に出て、ここでうっかり荷物をロッカーから回収してしまい、後悔することになる。
実は丸亀に来た大きな理由の一つがうどん屋の「なかむら」に行くつもりがあったから。昔は葱を畑からお客自らとってきて刻んで薬味にするなど、ネットなどでは「どんだけセルフやねん」のつっこみをされていることで有名(今はそこまでセルフではないらしい)。
しかし、ここにきてガイドブックを確認すると火曜日休み…。って実は香川に来るときのバスの中でちょうど丸亀に行く日程の時に火曜日休みでダメだと調べていたのにすっかり忘れていた。「なかむら」の近くに行くバス停で待っているときに気が付いた…あほ。
お腹が空いたが、ここ丸亀在住のKさん(一昨日一緒にバスで帰ってきたゲストさん)に、丸亀でのお昼に食べれるおいしいうどん屋さんを聞きたかったが一向にLINEの返事がない。
仕方がないので、ランチの前に先に丸亀城に行くことに。
町の中をしばらく歩くと石垣の上に小さな天守閣が見えてきた。
門を入るともの凄い急な坂。雨の中、傘を差しながら重い荷物を担いでの無慈悲な坂はきつい。丸亀だからかドラゴンボール初期の亀仙人に重い亀の甲羅を背負わせた修行シーンを思い出す。
立派な石垣と少し不釣り合いなくらいポツンと乗っかったこじんまりとした天守閣(200円)。荷物を受付に置き、二階へ。昨日の高松城が大きすぎたので落差が激しい。眺めは雨でちょっと残念。
とぼとぼと帰る。
ちょうど駅に向かっているころ、12:45ようやくKさんからLINEの返事が。「今メッセージ見た」とのこと。やっとか!まず「石川うどん」を薦められるが、調べるとここも休み。同僚とも相談してくれたようで、駅から歩いて15分くらいのところに「綿谷」があるとの情報。さっそく向かう。
13:30「綿谷」着。少しお昼の時間からずれているのに結構なお客さんが。外に大きな駐車場があったので車できている人が多いのかな。観光客っぽい匂いの人は見当たらない。食べログで何人かが薦めていた「牛肉ぶっかけ の冷(390円)」を注文、天ぷらも付ける。旨し!
もう一度、図書館に立ち寄り、ちょっと休憩して「丸亀」駅へ。
14:17 「丸亀」駅発。
16:16「松山」駅着。ここで持っていたはずの折りたたみ傘がないのに気が付く。おそらく丸亀の駅で切符を買う時に販売機の下に置いたまま…あぁ…前回の金沢でもおんなじことやったんだよなぁ…間抜け。駅のそばの100円ショップで小さいビニール傘を買う(108円!)。
ここ松山に来た理由の一つは、三津浜にある「喫茶 田中戸」に行くこと。
ここは夫婦が経営している喫茶店、三津浜という小さな町におしゃれなお店としてこのあたりでは有名店らしい。
一年以上前にウチの宿に子供(当時5カ月)と一緒にここの奥さんが泊まってくれたことがあり、愛媛に行くときは絶対に伺うと約束していた。旦那さんは翌朝に合流。宿前でサヨナラをしたのに、なぜかその日の昼 平安神宮のそばの「グリル小宝」で偶然再会するという。ここの三津浜で地域活性の活動をされているOさんが、実は僕が横浜にいたときにお世話になった人だったり、また、倉敷の有鄰庵に泊まった際に同日に泊まって一緒に銭湯に行った女の子がこの田中夫妻と知り合いだったり、色々不思議な縁がある家族だ。
その「喫茶 田中戸」さんに電話。旦那さんが出た。当初JRで向かおうとしていたが、ここJR松山駅から歩いて少し行ったところの伊予鉄「大手町」から「三津」駅に向かうのが歩く距離が少なくて済むという。
17:02伊予鉄「大手町」駅(230円)発、17:14「三津」着。
駅を出て、グーグルを頼りに進む。雨は上がり気持ちがいい。
簡単に発見、ガラス窓越しに旦那さんと目が合う。中へ。
外観・内装ともに非常に好み。しばらくして少し大きくなったお子さんと奥さんが出てきてくれた。ウェルカムドリンクとしてコーヒーを出してくれた。ブルーのカップでおしゃれ。
この町から離れた港町のこじんまりとした素敵な喫茶店で、子供と過ごすゆっくり流れる時間…計画性なくバタバタしている自分の旅に心地いい余白を与えてくれる。
このご夫婦から聞く話は、「人との出会いや交流」の話が多い。毎日のように人と会う約束が入っているような印象、今晩はこれから松山の町に出て、知り合いのBAR(カフェ?)がオープン記念として、その店の関連の人と知り合いが集まるそうだ。そこに僕が行って便乗させてもらう。
18:10出発。車に乗せてもらい、少し港の方へ遠回りして いくつか解説してもらう。古いクレーンが残っていたり、渡し船があったり、結構面白ところだ。車から一瞬降りて写真を撮らせてもらう。
いかんせんもう一時間くらい早く来れていたら良かった…。黄昏時の港って雰囲気あるわぁ。三津浜いいところだ。
少し電気屋に買い物の為駐車場で待つ。ここで今日泊まる予定をしている「ゲストハウスじょじょに」に電話して予約。
19:00頃、「kobe Grage cafe」に到着。
奥の大きなテーブルに案内される。ジンジャーエールとパスタを注文。続々と田中夫妻の友人が集まってくる。やもするとアウェーになるところだが田中さんがいい感じに紹介してくれてありがたい。ここに来ていたサトコさんは実は横浜で少しだけ会ったことがある(ある場所で手作りスープを作っていてそのスープを飲んだ)。なんか不思議な縁だなぁ。
今日はそのサトコさんの弟さんがここのオープニングパーティーで歌とパフォーマンスをしてくれるのだ。ウクレレ(?)やタップダンスやオリジナルの変わった楽器(名前忘れた)で楽しませてくれた。田中戸の旦那さんがもう一つ別の用事があり抜けるので、一緒に店を出る、そして車で、今日泊まる予定の「ゲストハウスじょじょに」のそばで降ろしてくれた。
20:50「ゲストハウスじょじょに」着。見知らぬ場所だが、グーグルマップとGPSですぐに見つけることができた、便利な時代だなぁ。
中に入ると男性オーナー高木さんが迎え入れてくれた。すぐさまゲストハウスひつじ庵と告げると、「え?あの!」という反応。実は面識はなかったがツイッターで以前からなんどかやりとりしていた。珍しく行く前から「ひつじ庵」を認識してくれている人に泊まる。
共有ルームに案内されてチェックイン(2,500円)。扉の開け閉めやトイレなどを案内、ドミトリーは二段ベッドが二つ、今回は上のベッド。
夜のライトアップされた道後温泉も観たい気持ちも少しだけあったが、共有ルームに行ったらそのまま話し込んでしまった。オーナーさんともう一人、映像系の仕事をしているゲストさん、そしてオーナーさんのお友達、ホームページで似顔絵を描いているゆっぴぃさんと会話。しばらくして とんたろう さんも来てくれた。事前にここのゲストハウスのホームページでみた似顔絵とそっくり。
スタッフさんたちと色々「ゲストハウスあるある」などを語り合う。運営の考え方や接客など やっぱりオーナーさんって考えていることや悩んでいることは似ているなぁと。
面白かったのがオーナーの高木さん「ツイッターで結構きついこと言っているのでもっと尖がった人だと思った」と…(^_^;)。
かなり長いこと話していた後、ここ「じょじょに」のPVのメイキングビデオをみんなで一緒に観た。最後に皆で写真を撮ってお開き。
部屋に戻る。私はいつもチェックインしたらすぐにシーツをセットして夜に備えるのだが(もし夜遅く帰ってきたときに他のゲストに音など迷惑にならないように)、チェックイン時に荷物を置いたままの状態…まさか気軽に共有ルームへと行ったまま4時間くらいも話しっぱなしになるとは…。
歯を磨きシーツをセットして就寝。