2015年5月13日(4日目)松山市観光→下灘駅→今治市
8:30頃だったかな、ゆるゆると起きる。
通常ここでシャワーを浴びるところだが、道後温泉に行く予定なので、簡単に顔を洗って 共有ルームに。
オーナー高木さんとゲストさんがいた。数分話して出発する予定が結局 話が盛り上がりチェックアウトの時間に。
ここ「ゲストハウスじょじょに」さん、オーナー高木さんの人柄も良いし、その周りのお友達(今回は二人にお会いできた)も面白い人が多そう。地元の面白い場所とかお店とか詳しそうだ。共有ルームの大きさもちょうどいい。本も沢山あったし、早めにチェックインして、スタッフさんや他のゲストさんとおしゃべりしたり、ごろごろ藤子不二雄のマンガとかも横になってだらだら読んでいたい。
また突然顔を出して遊びに行きたいゲストハウスだ。
10:00頃、「ゲストハウスじょじょに」出発。
歩いて10:20、道後温泉本館に到着。「あぁ写真で見たことあるヤツだわ」という感想だったが、周辺の町並みとイマイチギャップが…。もう少し他に木造建築が周りに有ったり温泉街の雰囲気の中にあるもんだと勝手に想像していたが、なんか違う。なにやら蜷川実花とコラボしているらしいが、普通の暖簾をかけていてほしい。
小腹がすいたので近くの店でコロッケ。猫が二匹いて和む。
受付前に来て何やら色々料金の種類があるようだ。以前「ふらっと」というサイトで道後温泉の体験談を読んだことがあったのであらためて検索して読んでみる。
こちらのサイトを真似して「840円の神の湯二階席」を購入。
靴を脱いで中へ。
案内に促されて二階へ。二階は座布団が敷かれた大広間。
そこに行くと女性スタッフに「こちらへどうぞ」と案内される。荷物を置き、簡単にシステムを説明される。
用意されている浴衣・帯と自分のタオル・着替えをもって一階へ。広い脱衣場に浴室が二つ。
服を脱ぎ中へ。浴場との境の扉は擦りガラスで中は見えない。
扉を開けると、すぐ目の前に、床に直接座り股を大胆に開けてイチモツが丸見えのおじちゃんがこちらを向いて座っていて一瞬たじろぐ。
浴場には4人ほど。あまり繁忙期ではない時期に来ているのもあるが、みんな地元民に見える。「坊ちゃん泳ぐべからず」との看板が洒落が利いている(かつてこの道後温泉に夏目漱石が通ったので)。
私はあまり長湯ができない。いつもこういう温泉はちょっと勿体ない気がする。
脱衣場に行き、浴衣を来て二階へ向かう。階段の一段目を上がり、ここでうっかり「ノーパン状態」である事態に気が付き、慌てて戻ってパンツを履く。2階で座った時にあやうく私の「坊ちゃん」をみせつけるところだった。
二階の自分の荷物が置いてある席に着くと、すぐにスタッフがお茶とお菓子を運んできてくれる。ひととき優雅な時間を過ごす。
再び、一階に降りて服に着替え荷物を回収し、二階を経由して外へ。
ここ道後温泉本館、2017年から2024年にかけて改修工事をするという。浴場は一部使えるようにしていくらしいが、その長い期間の集客力低下は否めないだろう、この道後温泉頼みで営業が成り立っているところはどうなるんでしょうか?
外に出てガイドブックに載っていた近くの店「伊予のご馳走おいでん家」の鯛めしが美味しそうだったのでそこへ。すぐ近く。
狙っていなかったが、お店の前に来たらちょうどオープンの11:30で一番乗り。
ランチメニューにはガイドブックで薦めている「宇和島風鯛めし(1188円)」が無かったが、スタッフに質問すると別のメニュー表にあった、それを注文。
すぐに料理が運ばれて来た。ご飯と刺身が別で自分で並べるスタイル。写真を撮るために慎重に並べる。
旨いに決まってます。
外に出る。
今回の研修旅行をぼんやり考えてきたころに泊まった愛媛のゲストさんから「道後温泉本館の目の前のゆずジュースが美味しいから飲むべし」と薦められていたので実行。セルフで飲むゆずジュース(100円)、旨し。
12:15、テーブルに座り、時間的になんとなく今日のスケジュールのイメージが付いたので、ここで本日の宿「今治ゲストハウス シクロの家」に電話して予約。
からくり時計が近くにあるので歩いて、数枚写真を撮っていると、狙ってもいないのにちょうど12:30で、からくり時計が動く時間、ラッキー。
次は松山城、通常だったら歩く距離だが、路面電車に乗ってみたかったので「道後公園」駅で乗り、「上一万」駅で降りる。
ここから歩いてロープウェイ乗り場に行くつもりだったのだが、見えた階段をうっかり登ってしまい、そこが神社の階段…急な階段を上っている途中で左横をリフトで悠々と移動している人が見えて悔しい。悔しいので登り切り、お参り。
少し戻って脇道がどうやら天守閣まで続いているようなので登る。
今日は天気が良すぎ、鞄を持って出てきてしまったのでその重さも肩に食い込む。建物が見えたので100円ロッカーに荷物を預ける。
石垣から覗く天守閣が美しい。13:40 入場料(510円)を払い中へ。
全然前情報もなく、たいして期待していなかったこの松山城、大学生の時の姫路城に行って感動して以来幾つかお城を観てきたが、姫路城に次ぐ充実度と満足度だった。
30分ほどじっくり堪能して外へ。荷物を回収してリフトで下へ(270円)。
路面電車の「大街道」駅で乗り、「松山駅前」駅へ。
昨晩、「ゲストハウスじょじょに」さんで聞いていた「大手町」駅の手前で全国でも珍しいと言う、路面電車が踏切で伊予鉄の列車の通過を待つというポイントも体験。昨日その話を聞いてなければ見過ごすところだった。
15:05松山駅着。ここで「じゃこてん」を購入。ここ松山駅のじゃこてん、私、名古屋人にとっては見逃せないお店だった。10年ほど前名古屋で放送されていた番組「ノブナガ」の「地名しりとり」というコーナーで当時まだ無名に近かった芸人のワッキーが、松山に来るたびにここのじゃこてんを食べていた。そこにいた「通称じゃこてんおばちゃん」が番組でも人気となっていた。もちろんそこには今はおばちゃんはいないが、当時からいつか松山に行ったら食べておこうと思っていた。
お店の人に「地名しりとり」でここを知ったというと、ちゃんと店の人はわかってくれてちょっと嬉しかった。揚げたてのじゃこてん、旨し。
時間は15:12、この後、下灘駅に行く予定だが、その出発の時間15:36までわずかに時間がある。昨晩「じょじょに」さんのPVで写っていて気になっていた珈琲屋さんが、たしか松山の駅前にあると聞いていたので、検索をかけてみると地下道を挟んだ向かい。ぎりぎり間に合いそうなので行ってみることに。
店の名前は「utaco drip」、オープンな店構え、カフェラテ(430円だったかな?)を注文。
席に座っていると、珈琲を淹れているのが目の前でみえる。ちょんちょんとホンの少しずつお湯を注いでいるのが不思議で、何故なのか尋ねると、豆は2分半までならエグミが出ないのでそのぎりぎりまでを狙って濃い目(ミルクで割るので)に落としているんだそうな(ごめん、うろ覚え)。目の前でミルクに注いで綺麗なグラデーション。涼しげで良いね。
ちょうど、どこかの若者が珈琲屋さんの経営についてオーナーさんに質問しているようだったが、ちょうど私が来たのでその若者は帰って行った。
ゆっくりしたかったが、もう時間、立ち去るときに「じょじょに」さんで紹介されてと言うと「おぉ」という反応。ゲストハウスと仲のいいお店があるって良いね。
また、ちょっと暑い日にテーブルに座ってここの珈琲を飲みに松山に行きたい、と思わせるそんな素敵な珈琲屋さんでした。
小走りに松山駅に行き、下灘駅には何もなさそうなので急いでトイレに行き、kioskでパンとカロリーメイトを颯爽と購入。
15:36 切符(550円)を買い、予讃線 八幡浜行「松山」駅発。
しばらく乗って、下灘駅に近づくと、海が見えてきた。道路を一本はさんで向こう側が海。席から立ち上がり何枚か写真を撮る。そうやって興奮しているのは自分だけ。地元民は普通の光景だ。
旅先に自分が求めるものの一つは、普段自分が暮らしている土地や時間とは違う空間での「日常」に触れること。非日常空間の日常。
16:35「下灘」駅着。自分以外に二人が下りた。
すぐさま列車の写真撮るのは自分だけ。一人おばあちゃんは歩いて町の中へ。一人男性は迎えに来ていた車に乗って去って行った。
そして海が見えるこの無人駅でたった一人に。
次、松山へ帰る列車は1時間14分後。
さっそく色々な方向から写真を撮りまくる。Google検索ででたJRの18切符のポスターと同じ構図で撮ってみたり。
天気がいいのもあってか、しばらくすると一人男性が車で乗り付け三脚を使って数枚撮り去って行った。それ以外、約40分くらいはずっと一人。駅のベンチに座り駅で買ったパンを食べ、海を見てボーとする。
駅舎の前に、小さな台と洗濯ばさみが取りつけてあって、自撮りできるようになっていて気が利いている。
駅の反対側には自販機があり、手ぶらで来てもとりあえず飢え死にすることはありません。
駅舎の中に「落書帳」があって「京都のひつじ」と記念にメモをのこした。なぜ「ウッフッフ」なんだろ?EPOなの?
しばらくすると、スーツを着た男性が一人、カメラを片手に数枚、また別の男性があらわれ、パシャパシャと。一人の男性に聞くと、仕事の途中だが天気がいいので撮りに来たとのこと。
17:30頃あたりで、女性二人が車でやってきて「わぁ!ここかぁ」と嬉しそうに写真を取り合っている。
男性の一人が話しかけ絶好の撮影ポイントを丁寧に教えたりしていた、その後は、女性をベンチに座らせ即席のモデルになってもらって写真を撮っていた。厚かましくも少し離れたところから撮らせてもらう。
駅舎のベンチにいったん戻っていたら、松山行きの列車が来た。慌てて乗り込む。列車を含めたシャッターチャンスを逃してしまった。あともう一本待てばおそらく夕日が撮れたんだろうけど、今治に着くのが遅くなってしまうので仕方がない。
17:49「下灘」駅発(550円)。18:30「松山」駅着。
一旦外に出てトイレ、再び入場。
18:54「松山」駅発(950円)。電車の先頭に陣取り小学生のように線路を眺める。辺りはドンドン暗くなっていく。
20:13「今治」駅着。
改札のところに「バリィさん」がいて今治に来たことを実感する。ここでグーグルマップを表示、駅から歩いてすぐだ。
20:21「今治ゲストハウス シクロの家」到着。
男性スタッフに出迎えられる。テーブルに座った頃、女性スタッフと共に入ってきた男性ゲストさん二人組が到着。一緒にチェックインとなる。どうやら彼ら二人はしまなみ海道を尾道側から自転車で走ってきた様子。
ウェルカムドリンクがあって嬉しい。
お金を払う。手描きの近隣マップをマジックを使っていくつか説明。ここは今治はB級グルメとして「焼豚玉子飯」と焼き鳥(串だが鉄板で焼く)が有名らしい。
宿内の案内をされるが、次から次へと言葉で色々説明されるけど、覚えれないねぇ。
これは自分がひつじ庵でチェックインの時にゲストさんに説明した後に「それ説明したじゃーん」っていうことを何度か聞かれることがあって、ちょっと不満に思っていたけど、そりゃそうだよな、と思った。
では張り紙やベッド脇に説明書きを置いておけばよいかと言えばそうでもない、結局ああいうのは読みません、かといって全部の注意事項を沢山説明しても頭に入らない。その辺のバランスは難しいよなぁと。
通常の二段ベッドのドミトリーがあったが、それとは別にカプセルと呼んでいる個室状のドミトリーが廊下の先に4ベッド分、このカプセルの形状は高野山のkokuuゲストハウスのスタイルと似ている。自分はここを、別の二人組ゲストさんは通常のドミトリーに(2,500円)。
カプセルの部屋、脇に荷物を置くスペースもあり、高さもあって快適。開口部にカーテンが付いている。素晴らしい。
荷物を置いて、共有ルームへ。
ここで自分が京都のひつじ庵から来たものだと伝え、手土産を渡す。とりあえずお腹が空いたので、オススメを再確認。焼豚玉子飯の「(名前忘れた)?」へ行くことに。
ここ今治、単なる海沿いの小さな田舎町と思っていたが、結構「街」だなぁ。
地図通りに目的のお店に行くが暗い。隣のお店のスタッフが外に出ていたので尋ねると、GW明けで休みみたいと。残念。
しかし第二候補「五味鳥」へ。近隣マップで三軒ほどお勧めの店を聞いていて良かった。こうやってお勧めの店を教えるときに「不測の事態(休み、満席、貸切営業)」でそこがダメな場合に第二候補第三候補を提示されていると助かる。
THE地元民に愛されている居酒屋!て感じで良い。ビールと焼き鳥やポテサラなど。
宿に帰ってスタッフさんと会話。
男性スタッフさんと話していて、二日前に「TEN TO SEN」さんで会ったYさんの話題がたまたま出てきたり、タンデムで世界一周した夫婦の話とか、ランニングで世界一周した人の話とか小さい娘を連れたお父さんが台湾を自転車で走った話など、面白い話をたくさん聞けた。
結構長いこと会話していたが、切りのいいところで切り上げて、パソコンで予約処理。
なぜかwifiが何をやってもつながらず、遅くまで起きていてくれた女性スタッフさんが丁寧に対応してくれて有り難かった。結局、原因はよくわからずiphoneのデザリング機能の事を思い出し、そちらで接続。しばらくほぼ個室状態のカプセルドミトリー(快適!)で仕事をして就寝。
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