■はじめに
2019年1月にベトナムをホーチミンからハノイまで13日間の北上縦断の旅をしました。
前回の記事ではこの旅行の最初の町 ホーチミンの三つの宿を紹介しましたが、
この記事ではホイアンで泊まった二つの宿について紹介します。
私は 京都でゲストハウスひつじ庵を経営している「のり」といいます。一応 宿のオーナーなのでベトナムではできるだけ多くの宿に泊まり研修することも目的としていますので、ホイアンの町では二泊しましたが、同じ宿に連泊せず、タイプの違う宿に一泊ずつしましたよ。
一軒目は、コテコテのバックパッカー宿の「Tribee Ede」。
二軒目は、ホイアンの観光地とは少し離れた田舎にある民家を利用した宿でairbnbで予約しました。
※注）特記がない限り、私が泊まった2019年1月中旬時点の情報です。
■【ホイアン】Tribee Ede【ゲストハウス】
ホーチミンから夜行列車に乗り早朝ダナンの町に到着しました。
ダナンでカフェに入ったりして過ごし、そこから乗り合いバスに乗り50分でホイアンのバスターミナルに到着。
こちらの宿「Tribee ede」はバスターミナルから徒歩で13分でした。そしてここから10分ほど歩けば ホイアンの観光名所エリアに行けます。 なかなか好立地です。
こういう感じのレセプション、凄く懐かしいです。16年前のオーストラリアを旅したときのバックパッカー宿の雰囲気です。ここでバスのチケットやツアーなど申し込めるのが一目瞭然。左手に洗濯物の袋が積み上げられています。ランドリーサービスがあるんですね(お金払って宿のスタッフに洗ってもらう)。
小さな宿だったり、新しすぎる宿、おしゃれなだけな宿 だと この手の バックパッカーが欲するサービスが充実してないことがある。
この宿を選んだのは、ベトナムのバックパッカー宿を見るため。
この宿の名前にある「Tribee」はホイアンに三軒ほど支店があり(多分)、booking.comの写真をみてもどこも同じようなコンセプト、前日の昼に探したのもあって、他の二軒は満室で唯一ここだけ空いていました。実際にバックパッカーで賑わっていましたよ。
昼の1:30頃に到着しましたが、チェックインさせてもらいました。スタッフは手馴れています。前日のおしゃれ宿 「Pin Poshtel」とは全く違いますね…。
ここで翌日の「ミーソン遺跡 半日ツアー」を申し込みました。その他 独自のこの宿主催の(？)サイクリングツアーなどもあるようです(だぶん)。
私が案内されたのはこの部屋(三階だったかな)、ベッドが６つ、部屋にバストイレがついてます。
シーツはセット済み、薄手のブランケット、各枕元に読書灯有り、電源有り。ベッドの下に荷物をしまえる大きな鉄製のカゴがあり、自分の持っている南京錠でカギをかけることができます。荷物が安全に仕舞えるし、部屋の見た目もすっきりするので一石二鳥ですね。
部屋の内装はアジアンテイストですし、明るいし 清潔感あります。
部屋についているバス・トイレと洗面台。
シャワーは浴槽に入って浴びます。
この手のバスとトイレが一部屋になっているタイプは、当然 誰かがシャワーを使っている間、トイレや歯磨き・洗顔が使えないわけで(おそらく一階に共有のトイレはあるとは思いますが)、不便なわけです。
オーストラリアやヨーロッパなど旅行した際にも、このようにドミトリーの部屋にバス・トイレが付いているタイプはあまり好きではありませんでした。
夜、ゲストが寝ている時間に自分または誰かがトイレ利用するときに、ジャーって流す音が響くんですよね…。
とはいえ…この日の夜に開催される春巻きパーティ(後述します)を抜けて出て一人でこの部屋にもどってきた時には、一人で自由に使えたので、混雑具合とかは分かりません。
さらに、私はこのバスルームのすぐ隣のベッドを利用しましたが、相変わらず超絶爆睡でしたので、他のゲストが部屋に戻ってくるのもゲストがこのバスルームを利用する際の扉の開け閉めやシャワーなどの音も全く気が付きませんでした…。
さて、一旦 ホイアンの町を観光し、夜 宿に戻ってきました。案内はしてくれませんでしたが、宿のロビーを抜けた建物の奥に何やらスペースがあるようで、そこに行ってみる。あぁ、確かbooking.comでもこのプールの写真あったかなぁと。
１月中旬なのと雨が降っている日なので誰もプールには入ってませんが、暑い日は凄くよさそうです。
ミニバーのようなものがあり、そこの黒板に 曜日ごとになにかイベントをやっている様子。今日は 春巻きパーティのようだ…。知らなかった。あと10分ほどで始まるようなので缶ビールを購入し、待ちました。
最初は３人ほどしかいなかったのが、ぞくぞくとゲストが集まってきます。みんな知っていたんですね…。おそらく数日滞在している人も多いのでしょう、お互い知った感じです。おそらく自分だけがアジア人であとは全員欧米系でした(一人アジア顔がいましたがアメリカ人)。
そしてしばらくしてスタッフが「Hey Guys!」な ノリで 春巻きのつくりかたなどの説明をしていきます。
この時の様子は後々公開する旅日記で述べますが、正直「居辛かった」です。私はゲストハウスを運営しているとはいえ ネイティブレベルの英語力はありません。それといわゆるパリピとは全く違う属性の人間ですので、春巻きをいくつか食べて、早々に 退散しました。
黒板によると水曜日と日曜日がこの春巻き(Spring roll)パーティだったようで、それ以外の曜日は、時間ごとにフリードリンクとなっていたようです。フリーってどういうことだ？？？(多分 一時間ごとに一杯無料とかそういうのだと思います…)
なので、お酒をガンガン飲む人、英語でガンガン友人作れる人、友達数人で来ている人などは、ここはお勧めです。
この宿も、朝食付き。安宿では結構良いレベルですね。トーストやタマゴ、フルーツ、サラダ・ミニパンケーキなど。
この宿の宿泊代は日本円で585円ですよ、ベトナムの物価どうなってるんでしょう。
場所は、夜 春巻きパーティした場所です。プールサイドで食べるのってなんだかいいですね。
■Tribee Edeデータ
【宿名称】Tribee Ede
【所在地】30 Bà Triệu, Phường Cẩm Phổ, Hội An, Quảng Nam, ベトナム
【料金】MIXドミトリ125kドン(585円)
(※私が泊まった時の料金です。変動有)
【場所】ダナンからの乗り合いバスのバスターミナルから徒歩13分。
ホイアンの旧市街地(日本橋)まで徒歩10分。
有名なホワイトローズの店も徒歩１分。便利な立地です。
【良い点】
〇バスターミナルから徒歩13分、日本橋まで徒歩10分の好立地。
〇ツアーや都市間移動のバスや列車のチケットが購入できて便利。
〇スタッフは旅人対応に慣れてます。
〇ランドリーサービス有り。
〇プール有り。
〇朝食が結構 良い。
〇欧米系ウェーイ系が好きな人にお勧め。
※この宿のレビューみるとプールは無くなったかも、近くの提携しているプールに入れるようです。(2019/10/26調べ)
【イマイチな点】
〇いわゆるパーティホステルなので合わない人は合わない。
〇ウェーイ系なのでうるさいゲストが夜遅くに同室に帰ってくる可能性も。
〇ベッドにカーテンが無いのでプライバシー気にする人はダメかも。
〇Booking.comの写真が他の支店の写真を使いまわしている気がする。
(ホイアンにTribeeは三軒あると思います)
【アドバイス】
とにかく585円(←自分が泊まった時の値段)で、夜 春巻き手作り体験できてさらに春巻き食べれて、朝食も結構良いのが食べれたわけだし、コスパは最高です。
ただし繰り返しますが、良くも悪くもコテコテのバックパッカー宿で、いわゆる「パーティホステル」で、そこをどう受け取るか。
夜は 曜日ごとにイベントがあり、ドリンクフリー(おそらく一杯タダ)だったりして、毎晩 夜遅くまでウェーイな感じだと思います。幸い 自分の部屋は三階(うろ覚え)でしたので、外の騒ぎは気になりませんでしたが…。
この手の宿は、向き不向きがあるので、英語が堪能、パリピ属性がある人、友人数人で行く場合はお勧めです。
(パリピ属性などなくても)イベントは強制参加ではないので部屋にこもれば特に関係ないわけで、そういう風に過ごせる人は、ここでも良いと思います。
便利な場所にありますが、周辺が安宿通りになってていくつか宿は選べます。
【ホイアン】Loongboong Homestay【Airbnb】
ホイアンの二日目の夜に選んだのはコチラ「Loongboong Homestay」。
Airbnbでの予約で宿の名前がわからないのですが、グーグルマップにこの名前がでていたのでこう呼びます。
私は、宿(ホスト)としてAirbnbに参画してゲストさんに当宿 京都ゲストハウスひつじ庵を選んでもらってますが、ゲストとしてAirbnbを利用したことがありませんでした。
なので一度このベトナムの旅で ゲスト目線で宿を選び、どういう流れになるか、ホストがどういう対応をしているのか、実際に体験する目的もありました。
で、ホイアンの町を調べていて、部屋の写真見て一瞬でほれ込んだのがこちらのリスティング(Airbnbでは 部屋や宿をこう呼びます)。
ホイアンの一般的な観光地から離れた北東にあるエリア。徒歩では行けそうにないので、前日に泊まっていた宿でタクシーを呼んでもらいました。
(※ 良い子は、タクシー配車アプリを事前に日本でダウンロードして登録しておいてくださいね)
いかんせん、雨が降っていたので写真はいまいちですが、とっても素晴らしいところです。上の写真が門の手前から撮った外観。
この宿は敷地が結構広いです。敷地内に主に建物が三つ。
〇レセプションと客室がある「母屋」
〇個室が三部屋(四部屋だったかな？)ある「離れ」(↑の写真)
〇母屋の隣にある半屋外の「キッチン・ダイニングスペース」
（※上記の呼び名は私が便宜上 名付けたものです）
私が予約した部屋は、この「離れ」にあります。
レセプションでスタッフに会い、こちらに案内されました。
じゃーん。どうでしょう。
これぞアジアって感じですよね(語彙力)。
竹がふんだんに使われている内装、落ち着いた小物などもいい感じです(語彙力)。
外部との壁や隣との壁の上部には空間があり 完全に密閉されておりません。
開放感あり、涼しげです。
部屋に入る前はこんな感じ。左に２室、右に２室(うろ覚え)。
左の手前が私の部屋です。
正面に「シャワー・トイレ」が二部屋。
「シャワー・トイレ」もなかなかオシャレです。
床が濡れてますがサンダルを使いましょう。
この「離れ」からプール越しに「母屋」を見たところ。
あちらは数部屋 客室があってツインルームがメインだと思います。
この右側に キッチン・ダイニングがあります。
これがダイニングスペース。いい感じでしょう。
ここで有料ですが 朝食が食べれました。
翌日ここでこの宿 主催のクッキングクラスをしていました。
ここがキッチン。
スタッフが料理を作ってましたが、おそらくゲストも使えます。
ちなみに、母屋にもキッチンありました。
子犬が２匹 いて、かわいかったです。
ここは宿泊費に朝食代は含まれていませんが、50kドン(240円くらい)で食べれます。メニューは日によって違うかもしれませんが、これはフォーですね。ちょっと肌寒い朝でしたのでとっても温まりました。
ホイアンの市街地からは離れてるので元々はダナンに行く乗り合いバスに乗るため、ホイアンの町に一旦 戻る予定でしたが、 次の町フエに行くための直行バスをオーナー(ホスト)から購入でき(おそらくは少し手数料上乗せ)、さらに近くの幹線道路(歩くと５分くらいかかる)まで オーナーがスクーターでニケツさせて送って行ってくれることとなりました。
写真が初日の夕方の 雨に濡れた写真ばかりで微妙ですが、とっても素敵な場所ですよ。
（※翌日の昼は青空でしたが、あまり写真を撮らなかった…）
ホイアンの夜景はとてもいいので、少なくとも一泊は、ホイアンの中心地に泊まった方がいいと思いますが、私のようにプラス一泊する場合はこちらがとってもお勧めです。
さて、ここまでべた褒めです。
事実 とってもとってもいい宿でお勧めなのは間違いないのですが、
私が泊まった日、かなり不幸なことが重なり、微妙な宿体験となりました。
詳しくは旅日記の方に書きましょうか…。
でも簡単に書くと…
不運だった要素の原因を箇条書き
〇最初に対応したのがオーナー(ホスト)でなくスタッフだったこと。
〇非常食的に前もってテイクアウトのバインミーを買っておいたこと。
〇ある韓国人女性ゲストがいたこと。
〇到着日が軽い雨、夜は大雨が降ったこと。
その実際に起きた不幸を箇条書きにすると
〇色々、行き違いや思い込み・勘違いがあり、泊った日の夕食時、スタッフが作った夕食を７人のゲストが楽しそうに食べているところを ちょっと離れた場所でその様子を眺めるしかなく、非常に寂しい気持ちになったこと。(この日は 10人くらい泊まっていたはずでほとんどのゲストが参加した)
〇部屋の上部がオープンになっていて、通常は気持ちのいい空間なはずですが、夜の大雨が凄くて、霧状になった水蒸気(目に見えるほど)が上部からベッドに降り注いで、寝具が湿っぽくなるわ、顔も冷たいわ、肌寒いわで、しばらく寝れませんでした。
〇私は シャワーは基本「朝派」ですので、目を覚まして、シャワーを浴びようとしたら、水か熱湯しか出なくなっていた。色々トライしてダメで、諦めてシャワーからでると、スタッフが申し訳なさそうに「大雨のせいで温度調節の機械が壊れた」とのこと…。
(のちに修理を呼んでいて、昼にシャワーを利用しました)
＊
私は宿を運営しているから、「お互い誤解があったね」「こういうこともあるよね」で納得できますが、(宿オーナーでなくても こころが寛容な人なら許せるでしょうが)、
これが不寛容なゲストだった場合は、完全にバッドレビュー案件です…。
オーナー(ホスト)も あとで色々私に気を使ってフォローしてくれましたし、私は OKでしたが…。
皆さんも宿のレビューで、ほとんどのレビューが満点に近いレビューばかりなのに、ごくわずか、評価が最低なレビューを見たことあると思います。
その場合は大きく二つのパターンがあります。
一つは明らかにゲストがルール違反なことをして宿側とトラブルになったことでゲストが不愉快になる、いわゆる逆切れ案件(ゲスト側の問題)。
もう一つは、イレギュラーな不運なことが起こった時に、たまたま不寛容なゲストで、「宿が悪い」「こんな最低な体験！」と宿側の評価と直結してしまうこと。
起こったことは後者の場合ですが、
私は純粋に宿そのもの評価したいので、ここはお勧めしたいのです。
■Loongboong Homestayデータ
【宿名称】Loongboong Homestayデータ
【所在地】Traque vegetable village, Cẩm Hà, Hội An, Quảng Nam 56000 ベトナム
【料金】Carrot room(C2) (シングルルーム)(1,199円)
(※私が泊まった時の料金です。変動有)
【場所】ホイアンの町から北東にある場所。すぐ近くは畑が広がり非常にのどかな風景です。タクシーで移動します。さらに北東に行くとアンバンビーチがあります。宿のレンタサイクルで10分程度。
■Loongboong Homestayのまとめ
【良い点】
〇離れのシングルルームの竹で出来たインテリアが抜群にセンスがいい。
〇ホストは非常に親切です。
〇レンタサイクルはタダでした、北東のアンバンビーチまで簡単に行けます。
〇日本人の墓が自転車で すぐの場所にあります(しょぼいですが)。
〇周辺がのどかな田舎の風景で非常にいいエリア。 ベトナムのカントリーサイドを肌でかんじられます。
【イマイチな点】
〇通常の観光地のホイアンの町から遠い(徒歩では無理)。
〇周辺に飲食店や売店がない(雨でなければビーチに行けばいいと思います)。
【アドバイス】
とにかく部屋のアジアンテイストが良いし、宿もゆっくり過ごせるよう居心地のいい作りになってます。
旅をしたのは１月で、海に入るには寒い季節でしたのでビーチに行っても海には入りませんでしたが(というか雨でした)、ビーチまですぐですので、夏に来てビーチで遊んだりゆっくり過ごすのは非常にいい場所です、宿内にプールもありますしね。
宿主催で（有料で）クッキングクラスをやってたりします、そういうのも楽しいかもしれません。
基本的には夕食サービスはありません。でも 状況によっては有料で作ってくれることもあるようですが、ここはハッキリと事前にスタッフと相談してください(私のような不幸にならないように)。
ホイアンの町はバーが充実しているので、夜遅くまでホイアンの夜景をあじわいたかったり、ナイトライフを楽しむなら、少なくとも一泊はホイアンの町の中に泊まった方がいいと思いますが、私のようにもう一泊 ホイアンに泊まるならこの宿は非常にお勧めです。
＊
この招待用URLからAirbnbに登録すると、宿泊料金は3,700円オフになるそうです。 さらに、5,280円以上の体験が1,388円オフになります。まだAirbnbを登録されてない方は上記のリンクから登録すると大変お得です。
〇この宿「Loongboong Homestay」のAirbnbページ
私が泊まった部屋のほかに 母屋の部屋もあります。そちらは竹のインテリアではなくRCの壁ですが、カップルや友人と二人で泊まるにはそちらがいいかと思います。
※注）特記がない限り、私が泊まった2019年1月中旬時点の情報です。
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住所: 京都市中京区姉小路通小川東入宮木町472-1
オープン: 8:00-11:00,16:00-21:00