外からコケコッコー。同時に雨音。ドミトリ部屋の四人は寝ている。
今日はミーソン遺跡の半日ツアーに参加する日だ。雨ではあるが仕方がない。
静かにパッキング。
7:35チェックアウト。キーを返し、デポジット100Kドンとパスポートを受け取る。
後払い125kドン(585円)払う。
荷物をラゲージストレージルームに置く。
建物の奥にあるプールサイドの朝食へ。
結構いい。パン、バナナ、何か分からんフルーツ、サラダ三種、オレンジジュース、ホットコーヒー、ティー。ジャム、マーガリン、ハニーなど。
スタッフに頼むと卵を焼いてもらえる(目玉焼き、スクランブル、オムレツから一つ選べる)(そのスタッフにルームキー見せてと言われる、もう返しちゃったというとオーケー、一応50k払えば外部の人も朝食を食べれるので、ゲストかどうかのチェックだと思う)
プールサイドで食べる朝食良いね。
フロント前のソファで待ち、しばらくして8:18 バンが宿に到着。
すでに欧米系が数人乗っている。
このあともう一軒 立ち寄る。3人の韓国人が乗ってくる。
全部で10人かと思ったら、さらにアジア系3人乗り込む。
ガソリンスタンドの前で謎の10分停車。するとバスチェンジだと。大型バスに乗り換え。あぁ、そういうことか。このミニバンはただのピックアップ、たしかにこの運転手のおじさんが「ガイドしそうな顔」じゃなかったしな。宿でピックアップするツアーではよくあるパターンだが…いつも騙される(誰も騙してない)。
結局、乗り換えた大型バスでも待たされ、9時出発。バス内 エアコン効きすぎ。ドライバー、ダウンジャケット着てるよ…。
ミーソン遺跡の入場料 バス内で払う150kドン(712円)。
9:55トイレ休憩、しばらくして出発。
カートに乗り込み、遺跡のそばまで移動。5分ほど。
自分は遺跡が好きなんだが、雨のせいなのか見慣れてきたせいなのか、いまいちワクワク感がない。カンボジアの小さな遺跡群、タイのアユタヤとスコータイ…15年ほど前か…かつては自転車や徒歩で自力で回り「冒険した」そのワクワクは…?
ベトナム戦争の被害もあり、かなり痛みが激しい。
ヨニとリンガ、ヒンドゥー教の寺院遺跡ではよく見るものだ。この遺跡内でもいくつもある。なかには(抽象化しているとはいえ)その裏の線まで再現しなくても…というものまである。
ガイドはベトナム人、各所で英語で説明してくれるのだが、英語の「癖」が強すぎて、よく分からん。あたかも自分がものすごく流ちょうであるかのように自信満々に話しているので、微妙に腹が立ってくるくらいだ(^^;
遺跡の開口部はまぐさ石、そのうえにはモチ送り式のアーチ。かつて自分が観た遺跡とリフレイン。
ところどころ日本建築の蟇股もしくは花頭窓のデザインに似た装飾とか、デザインはここから来たのかなぁとかぼんやり。
遺跡の内部が展示室のようになっているところも。
ガイドが説明してくれる。聞き取りづらい英語だが漫画「3×3EYES」あたりで知ったヒンドゥー教の知識が英語の聞き取りと理解に役にたつ。シヴァとパールバティの話とかね。
このミーソン遺跡、感想としては「まぁまぁ」かな。
そこからカート乗り場の方へ。
12:30バスに戻る。
13:20頃だったかな。ボートで帰るというプランの人は降りていった。8割がた降りていったので。あれ?自分も降りるべきかと焦る(ツアー内容はっきり確認してなかったから、そういうツアーなのかと、一瞬)。
13:50頃 一旦宿にもどりトイレ。
14:15 「世界一うまいバインミー屋」と呼ばれている店に。
おおおお、たくさんのスタッフが次々とバインミーを作っている。客も多く活気がある。
数人並んでいるようだがイマイチシステムが分からん。
上部にメニューの看板があるが種類が多い。どれを選んでいいのか。
注文したものを待っていた隣の欧米系に話しかけると「昨日も来たけど、グリルなんとかがうまかったぞ」と。
グリルなんとか25kドン(119円)注文。手際よく包んでいく。
奥がテーブル席になっている。混雑しているが席を確保し、食べる。
旨い!
旨かったから、テイクアウトでチキンアンドチーズ25kドン(119円)購入。
テイクアウトしたのは、
今日泊まる予定の宿がホイアンの北側の田舎にあるairbnbの宿で、どうみても周りに何もなさそうだったから非常食で購入したのだ。
(だが、この非常食が悲劇を呼ぶことになるのだが…)
14:50 廟。まだ昨日買ったチケットが余っているので入ってみた。
なかなか立派なつくりね。だけどどれも似たような感じ…。
雨の降る中、ホイアンの町をそぞろ歩く。
15:17 昨日、目をつけていたカフェ「Reaching Out Teahouse」に入る。
内装がとっても素敵だ。
最初は、これ英語を話せなくても注文できるシステムなのかとも思ったのだが、スタッフ同士のやり取りなど見てアレ?と思い(店内に入ってから読んだ)「地球の歩き方」をよんでみると、このカフェで働くスタッフは聾唖者(聴覚障害者)だそうだ。
お茶45kドン(215円)。
とってもかわいい。
内装や小物もおしゃれ。
奥の方まで店があり、結構な席数がある。
これは道路に向いて座っていた他のお客さんのお盆。おしゃれー。
16:20宿に戻ってきた。預けていた荷物を回収。スタッフとお別れ。これだけ賑わう欧米系バックパッカーによく対応してるなぁ。
自分はGrabが使えないのでまたしてもスタッフにタクシーを呼んでもらう。
16:27 緑の「ミリー」みたいな名前のタクシー。ホイアンの中心地から北へ。グーグルの地図を見せて、そこの方面にタクシーが突っ込んでいったがどうもこのままで車は進めないようだ。ドライバーは何とかしようとしていたが、まぁグーグルで場所が分かるし、歩いていくよと。
53kドン(252円)だったかな。
犬・にわとり・アヒル・牛…。田舎の村を歩くの楽しい。道幅一杯に水たまり、どう見ても回避不可能。しかたがないのでバシャバシャとサンダルのまま突っ切る。
大きめの家。ゲートにチェーンロック。あらかじめ番号を聞いていたので入る。
母屋にいたホスト(と思い込んでいた)の女性に声をかけると、さっそくチェックインできた。
歩いている途中でも周りにレストランらしきものが無いのは分かっていた。チェックイン時に女性に確認してもないと。「この宿に夕食のサービスある?」と聞くと、うろたえるようにして(そんな質問されるのは意外みたいな感じで)「友人に聞かないとわからない」という。あぁ、別に自分だけの為に作ってもらうのは悪いから「あぁ、それならいいんだ、一応 バインミーをテイクアウトで買ってきたから」と。そういう会話を交わす。
プールの前の離れの建物に自分の予約した部屋がある。離れの中には客室が4つ(3つだったかな?)、シャワー・トイレが二つある。隣の部屋の欧米系がちょうど出てきたから挨拶、ほぼ同時に韓国系の女性が部屋から出てきたので同じようにあいさつし、日本人だと自己紹介すると、急にそっけなくなり、既に仲良くなってる欧米系と流ちょうな英語で話し出した。うーん…。
これが今日の部屋。なんてラブリーでしょうか。
木・竹・レンガで作られている。赤いシーツやカーテンなどの色の取り合わせも良い。
この部屋の写真に一目ぼれして、ホイアンの町から遠かったがここを選んだんだ。
自転車を借りたりすればビーチまで行ける距離だが、今日は雨…部屋が居心地良さそうなのでもう出かけないでゆっくりしよう。
すこし宿を探検。母屋にもいくつか個室があるようだ。母屋の隣の小さな建物にキッチンとテラスがある。
キッチンの横のテラス。
一旦、部屋に戻り、写真整理やネット。
夕方、少しお腹が空いたのでバインミーをもって、再度テラスに。
スタッフ(チェックインの時とは別の女性)が何やら料理を作り始めた。
ホイアンの町で買ったバインミー。やはり旨い。
韓国人女性が来たので、再び話しかけるが やはり分かりやすいくらいに冷たい。
その代わり、料理中の女性と親しく談笑。
私は 宿にいる子犬と じゃれながらPC。
少し辺りが暗くなったころ、ここで夕食とるから、ここのテーブルから離れてくれと言われるので、同じテラス内の別の小さなテーブル(この写真の左奥)に移動する。
てっきり、スタッフだけの小さな夕食だとおもったら、次々とゲストが集まってくる。
遠目で詳細までは見えないが料理がそのゲストに運ばれていく。
さらに雨の中 あらかじめこの料理の提供時間を知っていたようにさらに二人、当然のように参加した、合計7人…。ちょっと待て、夕食のサービス無いっていったじゃん…。みんなで軽く談笑しながら食べてて楽しそうなところを 遠いテーブルで眺めるだけしかできなかった。
Airbnbはホストとメッセージでやり取りする機能がある。しばらく気にしないようにしていたがさすがに怒りに似た感情が起こってきて、メッセージを送った。
「夕食ないと言ったのになぜ みんな夕食をとっているのか?」
それから20分くらいしたころだろうか、ホストとチェックインした時の女性スタッフ(スタッフAとする)と料理を作っていた女性(スタッフBとする)三人が一緒に私のテーブルにやってきた。
ホストとは初対面、この時初めてスタッフAはホストでないと知った。
まだスタッフがゲスト二人くらいと食べてるなら、スタッフと仲良くなった流れで夕食一緒に食べてるってことなんだろうと受け入れるが、なぜあれだけのゲストが集まってくるの?おかしいでしょう。なぜ自分に夕食必要か聞かなかったのか?そういうことを伝えるが…
要するに
スタッフAは私がバインミーを持っていたから夕食は必要ないと判断、それをホストに伝えていたようで、私が「基本的に夕食のサービスがあるなら参加したいが、私の為だけにわざわざ作るなら そうまでしてくれなくていいよ非常食としてバインミー食べるよ」というニュアンスは伝わってない。このあたりの「なぜ?」的な会話を15分くらいしていたかな。一人のゲストがどうしたのかと心配して確認しに来るくらい。
いろいろ話したらスタッフBが「じゃあ今から夕食を作るよ」と言い出す、いやいやいや、そういうことじゃない(^^;
最初の英語が少し苦手なスタッフAがチェックイン時に対応したこと、私がバインミーを買ってきているなんていってしまったこと、母屋のフロントがあるエリアで韓国人女性と欧米人ゲストが話していて近寄れなかったこと(おそらくこの時に雨が降っているからスタッフが夕食つくるよ ということになった思う)、雨でビーチまで行ける状況じゃなかったことなどなど。
スタッフも引き上げたころ、一人欧米系女性ゲストが「あしたの昼にクッキングクラスがここでやるけど あなたも参加する?」と話しかけてくれた。なんかかなり心配してくれた様子、やさしいね。けど明日は ダナン方面に帰るために昼にはここを離れているから参加できないよと回答。
まだゲストの談笑は続いているようだったが、「離れ」に帰ることに。
不運と相互の意思疎通と相互の思い込み、で、この日の夜は寂しい夜となった。
(※先に書いておくが翌日ホストは私に「フォロー」していたし、あくまで不運なことだから この宿には満点レビューをあげています。こういうことってゲストハウスオーナーの自分としては理解できるので。)
そんな夜…しかしそれでは終わらない、さらに不運な出来事が…。
部屋に戻り、寝ようとするが、とにかく雨が強くなった。
寒い。窓を閉める。しかし、顔に霧状の水が降ってくる…。よく見るとこの部屋の上部は開放されている。通常は暑いベトナム、涼しくて良いのだろうし、多少の雨なら全く問題ないのだが、非常に強い雨のせいで霧状の水蒸気がその上部から降り注いてくるのだ…。寝具もどことなく湿っぽくなっていく…。なんて日だ…
そして翌朝も不運が襲うことになる…。
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※2019年1月の情報です。
※1ドン=0.0047円
1000ドン(1Kドン)=4.7円 として計算
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住所: 京都市中京区姉小路通小川東入宮木町472-1
オープン: 8:00-11:00,16:00-21:00