外からコケコッコー。目が覚める。遠くで一匹、近くで一匹、交互に呼び合ってる。
トトトト…雨音も強い。
そうか、ここはホイアンの田舎町で、もう今は朝で今日も雨なのか。
30分ほどベッドでうだうだ、7:20頃、起きる。
昨日はシャワーを浴びなかった…なので目覚めのシャワーを浴びようとするが、熱湯しか出ない。少し寒いとはいえアジアの安宿では水だけの場合もあるので水でも構わない。しかし逆に回すと止まる。熱湯しか選択肢がない…。数分格闘するがダメ。熱湯だけじゃなんともならない。
仕方ない、ここの建物には二つシャワールームがある。もう一個の方を試そうとしてタオルを腰に巻き廊下に出ると、スタッフがいた。
「壊れてるゴメン、修理をよんでくるから待ってて」と。マジかぁ。
「(ここは離れで別の建物の)向こうの母屋でシャワー浴びるのは?」
「向こうも同じ」
ついてないな…。
なんだかんだで朝食スタートの8時を過ぎてる。雨もいつのまにか止んでる。髪の毛をほんの少し濡らしてしまい(熱湯で一か八か洗おうとした)変な頭のままキッチンへ。
昨日いなかった女性スタッフがキッチンに。海街ダイアリーの夏帆みたいな顔。
麺が出てきた。なかなか良い。欧米人二人と少しだけ会話。韓国人女性が来る、僕を完全に無視して欧米系(だけに話しかけ)と盛り上がる、あいかわらず分かりやすいな。
食べ終わる。
シャワーが直る時間を気にする自分を見かねて、スタッフ(ホスト)に予定を聞かれる。ダナンまで行って、そこから昼ころのフエ行きの列車に乗らなきゃいけない(なので遅くとも10amにはここを出たい)と伝えると、ここのそばのメインロードから乗って(ホイアンから来るバスを、途中で止める)そのままダナンまで行く直接行くバスがあるらしい。マジで?
予約をしておくとバスが近くに来たら運転手から電話が来るらしい、そんなシステムあり?一時半頃だそうで、結構時間に余裕ができた。
このあたりのゲストの予定などを先回りして質問して対応してくれるのは、このホストはさすがだね。
(だから一層 昨日のチェックイン時にスタッフAさんが対応したことが悔やまれる)
遠くに雨雲があるが、ホイアンの町から離れてせっかくここに泊まってるのだから、ビーチ(アンバンビーチ)に行きたい。自転車が無料なので、借りて行ってみることに。
メインロードに出る前に畑が広がってるエリアがある。ホイアンの町からだろうか自転車できた観光客が数人いる。メインロードに出て北東へ。
9:20 5~10分ほどでビーチのそばへ。そこにおっさんがいて、自転車はここに止めろと。事前にネットではソウルキッチン?でカフェ頼めば無料になる的なこと書いてあったがそこまで無理やり 無料にこだわらない(今は海水浴季節ではないし、やってないかもというのと、そもそもソウルキッチンがどこにあるか調べてない)。
自転車とめる、10kドン(47円)。サドルにチョークで番号を書かれ、そして番号の書いたカードを渡される。
海は荒ぶっている。昨日は豪雨に近かったからな。けど、内陸の京都に住んでて海が日常にない人間には海を眺めるというだけでも満たされるのだ。
少し砂浜を歩き、野良犬?などと戯れたり、ぼーっとしたり。
欧米系カップルが歩いていたくらい。しかし、小雨が降ってきて、五分ほどビーチの傘の下にいたが、そのうち雨脚が強くなってきた。
逃げ込んだカフェバーのテラス席エリア。
スタッフがハローと。ん?これは「(運命に)呼ばれてる」?
メニューを見せてもらうと、うん、悪くない。
声をかけられたのが裏側(海側)だったので、いったん正面に回り込む、「Kukun」というお店。
改めて店内へ。二階もあるという。二階に上がる、一段高くなっていて靴を脱ぐようになっている。クッションや天井からぶら下がってる椅子(なんていうの?)が良い感じ。客は誰もいない。Wi-Fiが使える。よし、まったりしよう!
マンゴージュース55kドン(258円)をオーダー。
ビーチに来たけど雨→でも逃げ込んだカフェバーが良い感じ→雨がおさまるまでマンゴージュース飲んでまったり。晴耕雨飲。
旅ってほんと数分先のことが分からないし、この「列車の最後尾から後ろの景色見てる感じ」が好き。(分かりますかねこの例え…)
波の音やお店のBGM、ネットをしながらしばらくダラダラ。
BGMのせいなのか、もともと聞こえなかったのかは分からないが、雨の音が聞こえなくなっていた。充分ゆっくりできたし、10:15出ることに。40分ほどダラダラしてたことになる。
自転車に乗り、宿に向かう。天気は良くなってきた。
宿に帰る途中の橋からみた舟。積載量が多すぎなのか喫水線がギリギリ。ベトナムの船って結構こんなんだなぁ。
宿近くに帰ってきた、昨日は雨ふりで良くわからなかったが、周りの畑がすごくのどかでいい感じだ。
畑も種類ごとに綺麗に整備されて栽培されている。
一旦宿に到着。少し寒いのになんとプールで泳いでる欧米系カップル。
「寒くないの?」ときくと「寒い」と。
チェックアウトは12時。まだ時間はある(あと一時間ある)。部屋の地球の歩き方を回収し、日本人の墓の場所を確認。しかしだいたいの場所しかわからない。スタッフにきくと小さくサインがあるよと。
天気も良いし、ダメ元で行ってみる。
宿のすぐそばの畑、さっきより観光客が増えてる。明らかに何かツアーに組み込まれてるな。ガイドに誘われて水やりを体験してる人もいる。(おそらくホイアンカントリーサイド農業体験ツアー的なやつだと思う)。
メインロードを南西に。左に曲がる道があるのでそこへ。その先に牛が二匹いたからだ。
ぐるーーと回るが墓らしきものは見当たらない。
(写真は全然撮ってませんが、どこやねんっていうほど本当に思いっきり30分ほど遠回りしてます)
最終的にもう諦めてメインロードに戻って宿に向かう時に、日本語で書かれたサイン発見。結局最初に右に曲がった道(牛がいたところ)をあと50メートル先に行った道が正解だった、超遠回り…。
そこにたどり着く道が「これドラクエで絶対この先に祠があるやつやん」って雰囲気でした。
ようやく日本人の墓見つける。谷弥次郎兵衛の墓だそうだ。
11:55宿に戻ってきた。チェックアウトが12:00だったのでギリギリ間に合った。荷物をまとめ部屋の外へ。天気は無茶苦茶良い。プールサイドのチェアでくつろぐ。
フエ行きのバスの時間までゆっくりすることに。
昨晩、スタッフと少し揉めたとき、その様子を見かねてからゲストが「翌日(つまり今日のこと)11:00から春巻きクッキングクラスやる、参加する?」って聞いてきた。その時は、タクシーでホイアンの街出て、そこから乗合バスでダナン、そこから再びフエへのバスに乗る予定だったから、断った。
そのクッキングクラスがまだやってるようでキッチンの方でゲストが7、8人…楽しそう。キッチンまで行って話しかけたりするのも、微妙だし、このままプールサイドでゆっくりすることに。なんというか、昨日バインミーを買ったばかりに歯車が完全に狂ったな。
遠くで何か食べている雰囲気もあって小腹が空いてきた。非常食のビスケット食べる。ほんと海外旅行の旅に毎度これを買っておくが いつも助かる。
予定の13時を過ぎたあたりでホストのスタッフがようやく話しかけてきた…と思ったら支払いだった。
朝食50kドン(235円)
バス、ホイアン→フエのバス110kドン(516円)
合計160kドン(751円)をホストに払う。
その時に「ランチ食べた?」と今頃聞いてきた。
「ちょっとビスケット食べたけど全く足りないね」と。
サンドイッチ作るよと提案されるが、いくらと聞くと、30kドン(だったかな?忘れた)と。
それならいらないと断る。
何人か新しいゲストも来ているようだ。ビーチの季節でもないのに、この町から離れた場所でこれだけ人が集まるのは大したものだ。やはり僕と同様 写真みてグッと惹かれたんだろう。
しばらくするとホストが、感じのいい包み紙を持ってやってきた。プレゼントと。開けるとサンドイッチだ(薄い食パンにあげた肉?と野菜とマヨネーズ)。昨日 揉めたお詫びかな。うれしいよ、ありがとう。
1:55ころ、ホストに呼ばれる、どうするのかと考えもしなかったが大通りまでバイクで連れて行ってくれるみたい。
バイクの後ろに乗り出発。
大通りまで出る。降りたらすぐホイアンの町の方角から黄色いバスがやって来た。
お別れを言い、乗り込むとすぐ出発。
普通の乗合バスかと思ったら、違う。ベトナム版寝台バス…三列、二段のやつだ。
運転手のすぐ横、「ここに座れ、この袋に靴入れろ」と運転しながら指示される。
袋にサンダルを入れた後、すぐ一番手前の上の席を指す。ヒョイっと上にあげて乗り込む、荷物がコンパクトでほんと助かる。意外に前後がゆったりしてる。毛布付き。急いで乗って万全の体制になったら、バスは路肩に停まった。だったらさっき停まってくれてればいいのに。地図を見るとビーチのそばだ。
結構な時間 停まってる、当初 宿付近に来るのがスタッフから13:30と聞いてたから、このバス遅れてるから急いでるんじゃないの?結局20分くらい待ってた、うとうとして起きたらいつのまにか隣にイタリアっぽいカップルが乗ってきていた。
14:30出発。彼らを待ってたのか?
15:05ダナンでまた止まる。
スリーパーバス、居心地よく、何度も寝落ちしたようで、スタッフの掛け声で目が覚め、いつのまにか 目的の町フエに着いていた。
17:14 グーグルマップで確認するとたしかにフエだが、町の中心から北東に少し離れている。ほぼ?みんな降ろされる。どうやら降りなきゃ行けないようだ。
バスを降りるとバイタクの勧誘攻勢。懐かしいこういう感じ。微妙に怪しいので、話しながら、安心できるタクシー、なんとかサーブみたいなやつ(白い方)を見つけたので近づくと、このバイクのドライバーあせって50kから40k(188円)に下がったし、まあ、どのみち安いし良いかとオーケーした。半分脅しのためにバイクのナンバーをスマホで写真撮る。
「40kドン以上取るなら走って逃げるからね」と念を押す(かつて散々 バイタクやトゥクトゥクと喧嘩してるからね)。
バイクに乗りフエの町の方へ。上はウィンドブレーカー着てるが下は短パンサンダル。寒い。夕暮れ時というのもあるだろうが、ベトナムの緯度を上がって旅して来たのを実感する。
大量のバイクが走る中、バイクの後部座席に乗っている。いつも思うがこんな光景、数分前には想像してなかったんだよね。
このバイクのドライバー、走行中なのになんどもなんども振り返り、何度も行き先とか予定とか聞いてくる。前みろ前!
宿の近くに到着。バイタクに40kドン払う。
すると、「明日どうする?シタデルとか回るツアーあるぞ、参加するだろ?」とパンフレット見せてくる。だからか…バイク走ってる間 明日の予定を聞いてきていたのはそういうことね。ツアーに参加するというと旅行会社連れて行きコミッションいただくってやつだな。これも今まで行ってきた国でよくあるパターン、はいはいっと去る。
昨日予約した「Friendly House Hostel」。
細い路地を入って右側。
着いてすぐ、ちょうどスタッフが日本人のゲストをスタッフが見送ってるところだった。
ダウンジャケットを着た男性スタッフ(35歳くらい?)
チェックイン。
着いてすぐ明日のツアーの内容がかかれた紙を見せてくれたので、申し込むことに。
このフエの町、ベトナム最後の王朝グエン朝(1802~1945年)の都がおかれた町、それらの建築群が世界遺産に指定されているが、それぞれのスポットは 距離が離れており個人で回るにはキツイ、ツアーに参加して巡るのが一般的。この宿でツアーに申し込めるなんてことは事前に知らなかったが、一石二鳥。
ツアー代240kドン(1127円)。
※ツアーはそれとは別に380kドン(1784円)入場料として現地で払う。
宿泊代60kドン(282円)。安すぎ。
部屋は3階。ドミトリ。二段ベッドが4台。
既に一人チェックインしてるようだ。
18:10 宿出る。バイン・ベオが食べたかったので地球の歩き方に載ってた「クンアンディン」という店、少し遠いが歩いて行ってみる。1992年創業のバイン・ベオの有名店らしい。
もう、ベトナム来てから7日目、街を歩くのも慣れた、体が軽い。
15分 来たばかりの知らない街を夜な夜な歩いてきたわけだが…嫌な予感はしていた、グーグルで星をつけた場所と地球の歩き方の場所が違うのだ。まずは歩き方の方が手前なので先に行く、無し。そのまま歩いてグーグルの場所へ。無い。
住所が合っている場所は看板の店名が違うし、あまりにもローカル過ぎる(外で食べるし、店は移動式の簡易的なもの)店のおじさん(ひょっとしたら客だったかも)に聞いても「アッチ」だと、その後 5回くらい住民に聞くが全員違う方向を指す、なにこれ。諦めることに。
仕方なく、第二候補。これもフエの名物という「ブン・ボー・フエ」の有名店へ。
再びひたすら歩いて、18:58「ブン・ボー・フエ・バー・スアン」。看板に「ガイドブック掲載の店」と日本語で書かれている、そういうの雰囲気冷めるので書かないでくれ…。
ブンボーフエ35kドン(165円)、旨し。
食べ終わり、近くのデパートがあったので買い物。Wi-Fiも使えた。
日本のお菓子も売っている。日本でみたことない怪しい日本語がかかれたお菓子も。
ジュース2本とクッキーで21.1kドン(99円)購入。
20:10 宿のすぐそばまで戻って来て、「BOBa pop」というお洒落なカフェがあったので中へ。35kドン(164円)。思わずミルク入りのやつ頼んだが おなか大丈夫かな。
宿に戻る。
同室のイタリア人が中国人の彼女?とともに部屋に帰ってきた。お菓子の「m&m」をもらう。
で、自分のすぐ隣のベッドにイタリア人、その同じベッドに中国人彼女も横になって、僕があたかもいないかのように、イチャイチャ。英語のレッスンなのかよくわからないけど、「20サウザンド、30サウザンド…」とか言っている(意味は分からない)ずっとイチャイチャしながら喋ってる。ベッドの距離は50センチくらいしか離れていない。
さすがにこの状況は我慢できなくて、一階の共有スペースに行く。
なんで今回の旅の宿は こんなのばかりだ…!宿に関していまいちツイていない。
スタッフの兄ちゃんはいい奴だ。
少し連日の宿での寂しさのことを 仲のいい台湾人のウーさんとLINEで話していたら、ラオスで旅に合流するという。ベトナム来てからLINEで何度か来るようなこと仄めかしていたが(冗談だと思っていた)、あんまり僕がホテルでのアンラッキーを話すから気を使ってくれたのかな?
しばらく一階で過ごしたあと、ドミに戻る。もう二人は寝たようだったが、もちろん同じベッドに寝ている。他にゲストもおらず、その中ですぐ隣のベッドで寝るのも変なので、入口付近のベッドの上段(二人が視界に入らない位置)に移動して寝ることに。
(←前日の旅日記)
※2019年1月の情報です。
※1ドン=0.0047円
1000ドン(1Kドン)=4.7円 として計算
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→ひつじ庵がお勧めする台湾・台北のゲストハウス(ホステル)4選
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住所: 京都市中京区姉小路通小川東入宮木町472-1
オープン: 8:00-11:00,16:00-21:00