2019年5月16日に かなり思い付きで修学院離宮に行ってきましたよ。
新緑の季節なのと天気が良かったこと、近い将来 有料化の話があるらしいということで、行けるときに行っておこうと。
基本的にはあらかじめ予約をしていくのがベストであるのですが、いくつか当日枠というのがあります。
一応 宮内庁?にあらかじめ電話して、空き状況を確認しました。
おそらく リアルタイムな正確な空き状況はそこでは分からなかったみたいですが、
このシーズンは(GWとか秋ではないなら)、当日枠がいっぱいになることはあまりないですとのことでしたので、1:30の部を目指して直接 行ってみることにしました。
ひつじ庵から 烏丸御池の地下鉄に乗り 烏丸線の「松ヶ崎」駅で降り、そこからバスで行けます。しかし ちょっと時間的に厳しそうだったので「松ヶ崎」駅でタクシーを拾って修学院離宮へ(タクシー代 770円)。
修学院離宮の門の前に テントが出ていて受付ができるようになってます。
しかし、1:10頃 ついたのですが、1:30の当日券枠は、全部 埋まった後だったようです。
しかたがないので次の15:00の部を予約。
名前を書いて、身分証(私の場合は免許証)を見せます。すると15:00の拝観券がもらえました。
まわりにどこか 時間がつぶせるところありますか?との質問に「赤山禅院」か「曼殊院」があると。曼殊院は行ったことあるので「赤山禅院」さんへ行くことに。
※上の写真は途中にあった そば屋「小林家」さん、なかなかノスタルジーで良いです。定休日等はあらかじめ確認してここでお昼というのも良いかと。すぐ近くにはここ以外に 飲食店はありません。
■新緑が綺麗な赤山禅院へ
徒歩5分ほどで「赤山禅院」さんに到着。この新緑の美しさよ。
境内には人が いれかわりで常に三人くらいいる程度でした。静かな神社ですね。
ここは京都から見て 鬼門の方向。
屋根の上に 金網に入った猿の像があります。
鬼門封じの一つで京都を守ってくれてるんでしょうね。しかし、夜になると暴れるので金網に入れられているそうです。
猿は インドの神話ではハヌマーンと崇められてますね、その流れでインドを目指す西遊記では主人公が孫悟空なんですね、知らんけど。
文字が書いてある数珠をくぐれます。なにやらアリガタイ感じです。
GWは人が多いですが、GW過ぎた後の京都は新緑が美しくて且つ人が少ないのでとってもお勧めなんですよ。
地蔵尊とか弁財天とかが祭ってあってそれぞれでお賽銭納めてお祈りします。
お堂の中に椅子があったのでそこでゆっくりしました。
出口のところの石段に座って 時間をつぶします。
同じように座った西洋系の外国人は、このあと 修学院離宮にもいましたので
私と同じように 時間を持て余していたんだと思います。
この前に トイレもあります。比較的綺麗ですので 必要ならご利用ください。
自販機もあります。
■ようやく本命の修学院離宮へ
さて、ようやく本命の修学院離宮です。30分前に戻り、しばらくしたら開門となりました。門の前では、入っていく人数をチェックしています。窓口で拝観券と身分証を見せて、いったん 小さな待合所で待ちます。外国人7割 日本人3割 くらいでしょうか。
ここにロッカーとドリンクの自動販売機があります。
テレビ画面でこの修学院離宮の解説が流れてます。
15:00 時間ちょうどにスタッフがやってきて、スタートです。
同じ宮内庁管轄の桂離宮や仙洞御所もそうですが、自由に参観はできません。このようにスタッフが引率してガイドしながら回ります。
流石 上皇の離宮! お庭が素晴らしい。新緑も綺麗です。
離宮内のいくつかに建物がありますが、室内に入ることはできません。外から眺めることになります。
上皇がお座りになられるスペースは一段上がってますが、内装はいたってシンプル。
とにかくゴージャスにする中国文化圏や西洋系の人たちにはどう映るんでしょうか。
これは日本三大 名棚と呼ばれる棚の一つ。あと二つは桂離宮と醍醐寺だったかな。
壁にうっすら金箔が見えます。昔はLEDや蛍光灯なんてなかったわけですから、夜にはほんのり入った月明りやろうそくの光でこの金箔が照らされ ほのかに部屋が明るくなるわけです。そんな空間も素敵ですね。
新緑がただただ美しいです。紅葉の時は赤く染まってまた別の魅力があるのでしょう。紅葉時は絶対に事前に予約しましょう。
ここは修学院離宮でもっとも高い場所です。標高的には京都タワーと同じくらいだそうです。ここの縁側は贅沢ですねぇ。
修学院離宮といえばこの眺めです。綺麗ですね。
実は私は 約20年前の学生の頃 一度 この修学院離宮に来ているんです。
しかしその時は 池の掃除?中で 水は抜かれてオレンジ色の大きなホースのようなものがあって イマイチでした。それから京都に住んで10年 いつかリベンジと思って ようやくこれました。無料なんだからなんどもくればいいのでが、ちょっと遠いので腰が重かったんですよ。
スタッフはそれぞれのポイントで手短に解説してくれてテンポよく参観できます。内部の襖絵などあるところは3~5分程度 写真撮影の時間をとってくれます。
外国人は英語等の解説ガイドが流れる機械を最初の窓口で貰い きいているようでした。ポイントに番号が振ってあります。
説明のスタッフとは別に、いちばん後方にもう一人 スタッフがいて、場所を移動するたびに人数をチェックしています。大事な施設なので逃げて敷地内に隠れたりするのを防いでいるわけですね。
ブラタモリならぬブラ上皇 な気分で 巡ります。
まわりに高い建物がないので見晴らしがいいです。
雲から差し込む光も なんだかいつも以上に有難い気分(^^
離宮内には田んぼがあって、近くの農家に依頼して田植えなどしているそうです。天皇家の敷地内にこういうエリアがあるのはなんとも日本っぽい。
耕運機?をよく見ると…
「太右衛門」と、この耕運機(?)の名前でしょうか?農家の名前でしょうか??
流石 宮内庁御用達って感じがしますね(^^;
16:15 最初の門のところに戻って終了です。始まってから75分間でしたね。
ガイドのスタッフさんお疲れさまでした。
結構な 距離がありますので 動きやすい靴で行ってください。
来るときは時間の関係で地下鉄の「松ヶ崎」駅からタクシーを使いましたが、帰りは歩いていくことに(バスもありますが本数 少なめ)。
上の写真は途中にあった「Y字路」写真。Y字路って好きなんですよ。
■けいおんの聖地巡礼「レトロビーバー」さん
地下鉄の駅を目指して歩いているとなんだか懐かしい感じの外観の喫茶店が。
「カフェ&アンティーク レトロビーバー」さん。
検索かけると、古いブログとかが引っ掛かって、アニメ「けいおん」の聖地らしい。
「けいおん」は二期しか見たことがないニワカですが、こういう店には興味があるので中へ。
中のカウンターには、お客さんのおじいちゃん二人。
私が入ったタイミングくらいで 退店していきました。
お店の人は 感じのいいおばちゃん。
少し 小腹がすいたので軽食は何かありますかと聞くと、少し戸惑ったように「カレーかピラフ」とのこと。ドリンクとセットで「えーっと900円」だそうです。
※会話してて後で 知りましたが、手が荒れるのであまりご飯系は出さないようです、コーヒーか紅茶(たぶんケーキもあるかな)だけにする方がいいと思います。
あと値段も 多分 人をみて決めてるみたいですのでタイミング等で値段が変わるかもしれません(^^;
アニメ「けいおん」のオープニングにちらっと外観が「リトルビーバー」として映るらしいです(ここの本当の名前はレトロビーバー)。放送されたあとは、そのファンが聖地巡礼に来ていたようです。
私が店の前でチェックした時には、ネットのブログ情報で ミュージアムのスペースがあって、そこに有名なミュージシャンのサイン入りギターなどが飾ってあったらしいです。
で、そのミュージアムをみるために有名人が結構きたようですよ。何人か 写真付きで見せてくれました。
「けいおん」のファン層とこのミュージアムの客層 が違うのでいろいろ苦労したところもあったようです。
もう数年前にミュージアムはやめて(別の人が委託して置いていたようです)、いまはアンティークが置かれています。
天井照明やテーブルが馬車の車輪を使っているのが面白いです。
15年くらいやってるんだったかな(←うろ覚えです)、映画「ちはやふる」にでていた某イケメン俳優が、おじいちゃんが近所に住んでいた関係で子供の頃 この喫茶店にも来ていたんだそうな。どんな芸能人が来たかは実際に訪れてみてみてください。
なんだかんだとおばちゃんとの会話が楽しくて一時間半くらいいてしまいました。
なかなか話し上手聞き上手で楽しかったですよ。
さらに歩いて地下鉄の「松ヶ崎」駅に行ってゲストハウスひつじ庵に帰りました。
なかなか充実した日でした。
■修学院離宮の予約とアクセス
この宮内庁の参観申し込みのページから入って、
「京都事務所からのお知らせがあります。」の部分を読んで、それからそれぞれの施設のページから予約をしてください。オンラインでできます。
当日枠もありますが、遠い場所にあるので行ってみてから 枠がなかったなんてことになると悲しいので、事前の予約がベターです。
京都御苑の西にある事務所に行っても予約が可能です。数日 滞在する外国人観光客は京都御苑に行って予約するのも良いでしょう。
アクセスは、
叡山電鉄「修学院」駅から徒歩20分。
市バス「修学院離宮道」バス停から徒歩15分。
京都駅から行く場合は、バスに乗るとひたすら時間がかかるので、
地下鉄烏丸線国際会館行きにのり「松ヶ崎」でおりて、そこからバス「北8」に乗り「修学院離宮道」で降りてください。ただしバスの本数は少なめなので注意。
私は「松ヶ崎」駅からタクシーに乗りました、770円でした。複数人で行く場合はタクシーが良いかもしれませんね。ただし車の通りは少なめですのでタクシーがうまく捕まるかどうかはよく分かりません(^^;
地下鉄の「松ヶ崎」駅から歩くと30分前後です。
修学院離宮の拝観の様子を3分程度の動画にしましたよ。
雰囲気は伝わると思います。
■あわせて読む
→京都タワーサンドKYOTO TOWER SANDOに行ってみた
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住所: 京都市中京区姉小路通小川東入宮木町472-1
オープン: 8:00-11:00,16:00-21:00