■朝の竹野
2020年10月20日、旅二日目。
兵庫県竹野のお宿「ひととまる」さんに宿泊した朝(前日の日記はコチラ)。
7:00頃 起床。
部屋内の洗面で顔を洗う、今日は天気がよさそうだ。
7:15 一階へ。すでにオーナーの石丸さんは起きていた。
7:30頃に朝食の用意をお願いしているので、
それまで海や町の様子を見てみたいので外へ出かける。
まずは竹野の海岸。朝の空気が気持ちがいい。
あたりを散策。杉板が張られた家が多く独特な雰囲気がある。
市場に行く、昨日の夕方とはまた違った雰囲気。
水揚げされたばかりだろうか、人の動きに活気がある。
魚を狙って上空をトンビ?が飛び回る。
漁師町といえば猫。いつもおすそ分けを貰ってるのかな。
橋がある方まで歩く。空気が澄んでいる。
7:40 「ひととまる」さんに帰る。
昨日座った席と同じ場所。
ちょうどもう一人のゲストさん(おばちゃん)が食べ終わったころだった。
感じのいいひとで少し会話、車で数十分離れたところに住んでいる人みたいで、普段 家にいると家事で忙しいから、この日は息抜きでゆっくり本を読むために、こちらに泊まりに来たそう。そういうのイイネ。
■ひととまるさんで朝食とジャジャ山展望台
朝食を出してくれた。
普段の生活で「白いご飯のある食事」はとらないのだが、
旅館の朝食は別、むしろこういう朝食は過去の旅館などで食べた朝食を思い出し昔の思い出までも味わっている感じがしてとてもいいのだ。
焼き魚がホクホクである。
食べ終わること、石丸さんの奥さんと娘さんが来たので
娘さんと少し遊ぶ(遊ばれる?)。いいなぁこの家族の空気。
それから、今日の予定を立てる(いまさら(^^;)。
最終的には鳥取の大山に行きたい、そして途中で岩美と鳥取砂丘に立ち寄りたい。
しかし、山陰の列車は曲者である。本数が少ないのでそう簡単に思うようにはいかないのだ。
自分は使い慣れた乗り換え検索アプリ「駅すぱあと」を使う。本数が少ないため乗り換えなど時間的にキツイ。
いくつかの時間を調べるが、鳥取砂丘が結構厳しい。
鳥取駅で降りて、そこからバスで砂丘に向かい、さらに帰ってくるというのがロスなのだ。
大山バックパッカーズさんへの到着はあまり遅くなるのも迷惑となるのでウンウン悩む。
とそこに、石丸さんが、岩美から鳥取砂丘までバスが出ているから、
その選択肢もどうかと、時刻表をみせてくれた。ナイスアシスト。
岩美のことをあまり調べてない。
(後述するが)岩美は浦富海岸は行ったことはあるのだが、今回はアニメFree!の聖地巡礼したい、そのあたりの情報は事前に調べてないので、ボリュームが分からない。
色々「保険」をかけ、充実していた場合はこの時間で…もし難しかったら砂丘は飛ばすなど。
↑メモで四角く囲った時間が理想的なルートである。
この時点で、鳥取の大山さんに正式に宿泊することを伝える。
竹野駅の列車の時刻が10:34、今は9:00。
竹野の駅まで歩いていくことも考え10:00にこの宿を出るとして一時間余裕がある。
石丸さんに、どこに行ったらいいか相談すると、ジャジャ山公園の展望台というところからこの町を一望できるという。いいじゃん採用!
荷物をまとめ部屋のカギを返しチェックアウト、
一旦 荷物を預かってもらい出発。
海岸沿いを歩き、10分程度でジャジャ山の登り口。
7、8分程度で登れたかな。
9:35 東屋があるところへ。猫崎半島が綺麗に見える。
天気も良し、眺めも良し。
ビーチ温泉・漁港だけでなく、こういう町を一望できる丘が
あるのって竹野はいいもの持っている。
仕事でトイレ掃除に来ているおじちゃんが近くに来たので少し会話。
山を降りてから、遠回りしてから、「ひととまる」さんに戻る。
荷物を回収。
一緒に写真を撮ったりしてお別れ。
ここは実際に来ないと良さが分からない宿ですね。
オーナー夫妻と娘さんの人柄が出ているいいお宿でした。
10:05 「ひととまる」さんを出る。
昨日は、車に乗って宿までワープしてしまったので、駅まで歩く道は新鮮。
海外でも駅やバスターミナルから宿まで徒歩40分以内だったらいつも歩くことにしている。宿まで歩くことで町の規模感などがつかめるのだ。
順序が逆になったが、町の様子を見ながら竹野駅までの道中も楽しかった。
10:21 JR「竹野」駅到着。
駅舎のローカル感いいねぇ。
10:34 「竹野」駅発。
■乗り継ぎの浜坂でプチ観光
11:18 「浜坂」駅着。
乗りかえに40分ほど時間がある。
何も調べてないが、駅前の観光案内所が見えたので、そこでマップを見つける。
スタッフさんに30分で観てまた駅に戻って来れるようなところを聞くとと、
「あじわら小路」をお勧めされたので行ってみる。
サクサクと歩いて「あじわらの小径」。なかなか雰囲気があるねぇ。
案内所で、時間内に海行くのは無理と言われてたが、
行けそうなので北上して一瞬だけ海を見る。
浜坂駅に向かう途中、偶然「かにソムリエの宿 澄風荘」という看板が。
なにかその名前に記憶があったのでツイッターで調べると、
なんどかツイートを観たことがあるアカウントだった。
ダメもとで玄関に入るが、1分ほど待っても反応が無い。
全く時間に余裕がないので離れる。
(後で列車に乗った時にツイッターのメッセージで挨拶しました(^^;)
12:01 「浜坂」駅発。
12:21 「岩美」駅着。
列車で調べたことと言えば、駅のそばに観光案内所がありそこで、アニメFree!の聖地を紹介したパンフレットがあるということだけ。
我ながらもっとちゃんと調べろよと思う。
駅舎を出て左手に案内所を見つける。中に入ってスタッフさんに相談。
パンフレットを貰う。そこでメイン聖地 浦富海岸のビーチまで自転車で10分ほどかかることを知る。
で、この日(10月いっぱいまでだったかな?知らんけど)は、県外?から来た人は電動機付自転車が通常1000円のところ、アンケート用紙を書けば300円で借りられると。
なんと有難い。
秒速でレンタル。
その代わり荷物預かりは300円と言われてたじろぐ。
荷物を預け12:44レンタサイクルで岩美観光スタート。
■岩美で京アニのアニメFree!の聖地巡礼と旅のリフレイン
で、ここ岩美にある浦富海岸に来るのは二度目である。
20年ほど前、大学二年生だったかな(?)、JRの青春18切符を使い、
初めての一人旅をした。
当時住んでいた名古屋を出て、鳥取砂丘を目指した。
(最終的に福岡まで行ってもどる四泊五日の旅)
当時はネットもなく、当然スマホの乗り換え検索などない。
紙の分厚い時刻表を握りしめ山陰線に揺られた。
単線の恐ろしさも知らず、意外に時間がかかるなか、駅名などを訪ねたきっかけで話をすることになった女性に、「浦富海岸が綺麗だよ」と言われ、真っ暗な中、岩美の駅に降りた。
一度 乗ったバスを間違えぐるっと一周して、そこから海岸に向かうバスに乗ったんだと思う(この二回目のバスの記憶は薄い)。そして真っ暗な中 明かりが漏れる宿を見つけ、飛び込みで入った。今でもそこにいた女性スタッフの驚いた表情を覚えている。
で、それがこの「シーサイドうらどめ」だと思う。外観と海との距離感で思い出した。
(95パーセントの確率でここだと思う)
そばのビーチ、翌朝目が覚め前日は真っ暗で波の音しか聞こえなかったその海岸に降りた時に観た思い出の光景とタブる。
そのあと宿のスタッフ(当時45歳くらいの女性だと思う)さんが、気を使って、車に乗せてくれて また別の綺麗な海岸(近くに鳥取砂丘行のバス停がある)まで送ってくれたのだ。
懐かしい。
自転車に乗りさらに西。荒砂神社へ。
アニメFree!は第一期の放映当初に一回見たきりなので あんまり覚えていない。
ここも聖地のようだ。
ほぼ覚えてないのにここに来るって聖地巡礼者にあるまじきことだよね…
岩美に来たのは、例の20年前の思い出のリフレインさせるのが、もう一つの目的だったしね。
少し岩場の階段を上り、見晴らせる場所へ。綺麗だ。
そして丘から木々の間を抜け神社の建物の裏手に出る、
賽銭箱にお金を入れ、コロナ終息をお参りして階段を降りる。
自転車まで戻った時に、右ポケットに入れた鍵がない…。
ポケットに穴が開いているのに気が付かずにそこに入れてしまっていた。
あぁあぁぁぁぁ。ここまでうまくいっていたのに、なんてことを…
最悪の事態が頭をぐるぐる、自転車で15分くらいかかる案内所まで戻るのか?自転車曳いて歩いていくのか?タクシーが捕まるのか?
今日中に大山にたどり着けるのか???((((´д`))))
さっき歩いた道を辿って地面を観ながら歩く。
神社で今度はカギが見つかりますようにとお願いして階段を降りる。
自転車のそばまで戻る…無い!
と、再び 右足のズボンの裾をもう一度念入りに探すと、あった!良かった…。
ありがとう荒砂神社の神さん。
15分ほど無駄にした。何やってるんだか。
さらに西に行き田子港と港神社に。
ここも少し小高い丘がある。
階段の途中や、もう一つの丘に若い女性が座っていた。
雰囲気からすると おそらくFree!の聖地巡礼者だと思う。
Free!のアニメを制作したのは京都アニメーション、
こういう実際の町を舞台にしたアニメが多く、結果的とはいえ観光客を呼びこむことに貢献している。アニメが無ければこの景色に出会えなかったんだよね。
さらに西に行った所の網代浜公園というところも聖地で、
そこにある食堂を二軒教えてもらっていたが、さすがに時間がないので元来た道を戻る。
途中のファミマでおにぎりとパンを購入。
レンタサイクルを返し、荷物を回収、スタッフさんに御礼を言う。
岩美駅の目の前のバス停のベンチに座り、食べる。食べ終わる頃バスが来た。
14:30 岩美駅でバス乗る。
■マッハで鳥取砂丘観光
15:07 「鳥取砂丘東口」バス停で降りる。バス料金570円。
降りてから、マップで砂丘の位置関係を調べる、相変わらず何も調べない男だ。
おそらくだが20年前もこのバスに乗ったと思う。 5分ほど少し歩けば砂があるエリアだ。
歩いて砂丘へ。うんうん砂丘砂丘、海海。この写真が撮れればいいのよ(^^;
観光用のラクダもいた。
砂丘の上や、近くの飲食店や土産物店なども結構人がいたような印象。
バス停に戻る。25分間の観光だった。
15:32 「鳥取砂丘東口」バスに乗る。
15:53 JR「鳥取」駅着。バス料金380円。
昨日 ひととまるさんでもらった地域共通クーポンを1000円分使いたい。
トイレを済まし、駅ビル?に入っている海外のお菓子やコーヒーを売っている店でいくつか買い物。
レジの人が、クーポンのスタンプみて、「兵庫以外で使えません」って言われた、いやいやと反論すると、使えた。 ちゃんと教育せい…。
16:17 「鳥取」駅発。
列車に乗れた、すごい予定通りでここまできた。
道中、ツイッターのメッセージで「大山バックパッカーズ」のサイトさんと連絡を取り合う。途中の駅で対向車のすれ違い待ちの為、6分遅れたが、なんだかんだで「伯耆大山(ほうきだいせん)」駅で乗り換えも無事できてた。
■大山バックパッカーズさん到着とガンバリウスで地ビール
二分遅れの18:39 JR「岸本」駅着。
ここで、サイトさんの旦那さんが車で迎えに来てくれていて待っていてくれたのだ。
仕事帰りの流れだったらしいが、まったく有難いことです。
18:50 大山バックパッカーズさんに到着。長かった…。
サイトさんと対面。ツイッターで何度かやり取りしていたのとzoomで一度 お話したことがある、リアルでは初対面だが初めての感じがしない。
チェクインで体温チェックや身分証のチェック。
料金支払いはGoTo割引やここの地域の独自クーポンで値引きされ激安だ。
館内は、思っていたよりかなり広い。部屋数が多い。今はコロナ禍ということで全部の部屋は使っていないらしい。この日は他に連泊の男性一人だけだったよう。
会話もそこそこに、車で少し行った所の「ガンバリウス」というお店を予約してくれているので、車に乗せてもらいお出かけ。
(今 考えると、朝たてた予定通りここに到着できて本当に良かった…)
「ガンバリウス」さん、ここは地ビールを扱うお店。
中に入ると満席!無茶苦茶賑わっている。コロナ不況?何ソレな勢いである。
サイトさんと旦那さんは車の運転があるのでソフトドリンク。
自分はお言葉に甘えて地ビール飲み放題。今キャンペーンで1000円、安すぎでしょう。
茹で落花生なんて初めて食べた、旨い。ソーセージやピザなど好きに頼ませてもらった。どれもビールに合う、旨し旨し。
ここ「ガンバリウス」さんと宿泊プランを提携しており、ここで楽しむために 「大山バックパッカーズ」に泊まる人までいるらしい。それも分かる気がする。
地ビールのお店なので飲み放題を頼んだが、自分はお酒はあまり強くない。
ビールはグラス半分というのも注文できていくつか種類を楽しんだ。
宿のことや仕事のことなど、色々お話、楽しかった。
サイトさんはひつじ庵オリジナルTシャツを二つ買ってくれている。
一つは「KEEP DISTANCE」もうひとつは「ノーゲスGIRL」。
この「ノーゲスGIRL」は三枚しか売れてないので貴重である。
(※興味がある方はこちらのページをみてね)
そのうち 一枚はひととまるさんが娘さん用に買ってくれたもの。今回の旅は、コロナ禍で気持ちも売り上げも落ち込んでいるときにTシャツ買ってくれてありがとうの旅でもある。
自分は、この旅二日目はノーゲスBOYのロングTシャツを着てきている。
旦那さんが用事で先に自宅に戻られたので、サイトさんとおそろいのTシャツでバカップルみたいになってて、それがまた楽しかった。
ラストオーダーの時間までいて、会計。
ここのお店の物販コーナーで地元のスナックや瓶の地ビールをいくつか買って1000円の地域共通クーポンを利用。普通はお土産は買っても一個とかだが、こうやって無理やりでも1000円以上を使おうとするので、確実に地域にお金落としていることになる、なかなかいい制度だなと。
車で再び宿に戻り、自分はビールで結構酔っているので 15分ほどおしゃべりして部屋へ。
歯を磨き、軽くエアコンの暖房をかけバタンキューで就寝。
今日は長距離移動だったが、奇跡的にうまく移動と観光ができて、最後にビールまで飲めて大満足だ。
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