■はじめに
2021年1月20日 「京都一周トレイル 東山コース(哲学の道→比叡山)」を歩いてきましたよ。
京都の中心でゲストハウスひつじ庵を運営している のり(@hitsujian)です。
このブログ記事は、京都一周トレイルの一環、5年前の2015年6月に歩いた「京都トレイル東山コース(伏見稲荷大社→哲学の道)」の続きとなります。
実は、このコースもう4年前?に一度歩いているのですが、ブログにまとめるつもりが、しばらく放置…そうこうしているうちに、「京都トレイル北山東部コース」を歩いて、そちらのトレイル解説ブログを先に更新してしまい、「まぁ、いつか」と記事作成しないまま時が過ぎてしまいました…。
京都トレイルは嵐山までぐるっとほぼ完遂していて、当宿のブログ記事としては人気記事なのですが、ここの哲学の道→比叡山の更新ができていないことが、ずっと心残りでした。
写真は残っているのですが、流石に4年前の記憶のままブログを書くのはマズいので、再び 歩いてきました。
哲学の道から歩いて、比叡山のほぼ山頂で一旦ゴール。
そこから東の滋賀県の日吉大社の方まで下っていくコースを歩きました。
下山は京都トレイルのコースとは違いますので、ややこしいので、
ここでは京都トレイルの東山コースのゴールまでを「登山編」、
そこからコースを外れて東側へ降りていくまでを「下山編」と名付けることにします。
結果から先に書くと
【登山編】ーーーーー
09:31「東山51」哲学の道出発。スタート。
10:45「東山58-3」瓜生山山頂到着。
12:01「東山67」石鳥居通過。
13:22「東山74」ケーブル比叡山到着。ゴール。
距離は7.2kmくらいでしょうか。
約3時間51分のトレッキングでした。
*
【下山編】ーーーーー
13:32 「北山1」ケーブル比叡山出発。
14:33 延暦寺根本中堂。
14:55 日吉大社到着。ゴール。
下山は1時間23分のトレッキングでした。
*
京都一周トレイルとしては6回に分けて歩いてます。
〇京都トレイル東山コース(銀閣寺~延暦寺)(この記事です)
を歩いてますので興味がある方はそちらのブログを読んでくださいね。
さて、前置きはここくらいにして、「京都トレイル 東山コース(哲学の道→比叡山)」の紹介をしていきましょう。番号としては「東山51」から「東山74」となります。
※案内板に到着した時の番号と そこに着いた時間を「東山51」(09:31)のように表記しています。距離感の目安にしてください。
■「東山51」哲学の道から「東山59-2」瓜生山まで
当宿、ゲストハウスひつじ庵を8:50出発。歩いて京都府庁前まで行き、市バスの204に乗り、9:21バス停「銀閣寺前」下車。
そこから少し分歩いて、今日のスタートとなる哲学の道まで行きます。途中 左手に公衆トイレがありますので、必要があれば利用しておきましょう。ちゃんとトイレットペーパーがありました。
9:31「東山51」哲学の道の北端、軽く準備運動をしてスタート。
西の方向、先ほど歩いてきた道を戻ります。
右手に川を観ながら歩きます。春はここは桜が綺麗ですよ。
ちなみにドリンク類を持ってない人はこのあたりの自販機で購入しておきましょう。
「東山52-1」(09:39) 白川通にでました。
右の橋を渡り、佐藤耳鼻咽喉科医院のところをぐるっと回り込みます。
「東山52-2」(09:43) ここで右に曲がります。
右手に北白川天神宮が見えます。参拝していこうかと鳥居をくぐりましたが、本殿?が階段の上にあるので、すぐに引き返しました。
「東山53」(09:51) 交通整理のおじさんが立ってるところにサインがあります。
ここで左に曲がります。
進んだ先の右手に「トイレ利用のチャンスは最後ですよ~(意訳)」の張り紙があります。
「東山54」(09:54) 「バプテスト病院」の看板が見えるところで右へ。
「東山52」(09:55) 目の前にバプテスト病院がみえます、そこの右手の道に進みます。
駐車場の方ではなくて、壁沿いの道を歩いてください。
「東山52」(10:03) ここで二手に分かれますが、すぐに合流します、私は左手に進みました。
北白川大山祇神社を通ります。
「東山56-2」(09:33)ここは左手に進みました。
ここから「山の中」の感じがしてきます。この時期は枯れた落ち葉が積もってますね。
「東山56-3」(10:16)少し広場のような場所に出ました。
少し町が見えるところがあります。
「東山57-1」(10:19) 微妙に迷いそうなところに「京都トレイル」と書いた立て札や、ビニールテープが貼ってあります。整備してくれてる人ありがとう。
とんとん、と少し降りると、開けた場所が。
「白幽子旧跡(はくゆうしきゅうせき)」の石碑があります。
白幽子という仙人が住んでいたとされる岩窟だそうです。1710年 白隠禅師がここで白幽子によって病を治癒されたとのこと。ほほー。
「東山58-2」(10:25) もくもくと歩きます。
まったく人に会いません…。
この森の中、熊さんに出会ったらどうしようと少し考えます。
「東山59-1」(10:34)
「東山59-2」(10:35) ここを過ぎたあたりで何やら石像のようなものが祭ってある祠のようなものがいくつか。
「東山58-3」(10:45) 瓜生山山頂(幸龍大権現)到着です。少し開けた空間。遠くに町も見えます。
■「東山60」瓜生山から「東山74」比叡山ケーブルカーまで
「東山59-4」(10:55)このまま比叡山方面に進みます。
もし体調が悪くなったりした方は、ここを左に入っていくと狸谷不動尊にいけるようです。そのまま西に行けば詩仙堂を経由して、叡山電鉄の「一乗寺」の駅に行けます。
京都トレイルのよいところはいざとなったら「下界」に逃げやすいところですね。
「東山59-5」(10:49)ここで倒木があり、う回路がつくってありました。すぐに本線に合流できます。
「東山60」(10:55)
「東山61」(11:00)
「東山62」(11:04) 黙々と進みます。
「東山63」(11:17)
「東山64」(11:21) ここでもいざとなれば曼殊院の方へ逃げれます。
「東山65」(11:41)
「東山66」(11:51) 年始に降った雪が少し残ってました。
なにやら誰かが石を積んだものがありますね。
この京都トレイル歩き始めて山道に入ってから、ここで初めて人と会いました。
後ろからきたトレイルラン(小走り)系の男女でした。
「東山67」(12:01)石鳥居があります。ここを左に降りていきます。
雪が残ってます。ガツガツ降りた先に丸太で出来た橋があります。
橋を渡るのなんか楽しいです(^^
「東山68」(12:19)
「東山69」(12:20)水飲対陣跡碑があります。ここでクイッとまわります。
お地蔵さんのようなものがあります。「浄刹結界跡」という石碑があります。
「東山70」(12:36) ここで若い男性に追い抜かされました。
展望できるところがあります。眺めが大変イイです。先ほどの男性が佇んでます。
座れるようなベンチがあるので、ここでランチにするのも良いのではないでしょうか。
私は、ここに到着する10分くらい前に、家から持ってきたチーズ蒸しパンを歩きながら食べてました、もう少し待てばよかった…。
もう少しスタートが早い人は東山コースのゴール比叡山のケーブルあたりでランチするのも良いと思います。
「東山71」のサインは撮り忘れたようです。
「東山72」(12:55) ここでも少し雪が残ってました。
「東山73-1」(12:58)台風のあとでしょうか多くの木が斜めになったまま立っていたり、大量に折れて横倒しになっています。ここでケーブル比叡駅までいくルートもありますが、私は当初「比叡山山頂」に向かうかもと思ったので、そちらに向かいました。
「東山73-2」(13:06)電波塔のようなものがあります。
ここから東山コースのルートをそれて右手に進むと比叡山の山頂に行けるようですので、ちょっとだけ歩きましたが、雪が残って歩きづらかったのと、ちょっと距離がありそうだったのでやめました。コースに戻ります。
「やどり地蔵」がありますね。
「東山74」(13:22) 白い建物が見えてきました。ケーブル比叡山の駅です。
この時に駅は休止中でした。ここに自販機があります。
ここが京都一周トレイル東山コースのゴール。お疲れさまでした。
四年前?来た時にはありませんでしたが、「HIEIZAN」というインスタ映え狙ったようなサインがあります。
親切にも台が用意されていてセルフタイマーで写真も撮れます。眺めも良いです。
もう一度、今回 私が歩いた京都トレイル東山コース(哲学の道→比叡山)の復習です。
09:31「東山51」哲学の道出発。スタート。
10:45「東山58-3」瓜生山山頂到着。
12:01「東山67」石鳥居通過。
13:22「東山74」ケーブル比叡山到着。ゴール。
距離は7.2kmくらいでしょうか。
標高差は614m。
約3時間51分のトレッキングでした。
一旦ここで登山編としてのレポートは終わりです。
下山までの様子が知りたい方は、引き続きどうぞ。
■【下山編】「北山1」ケーブル比叡山駅から日吉大社まで
「北山1」(13:32)ケーブル比叡の駅舎をぐるっと回ると、また自販機があります。水分補給が必要な人はこちらで買いましょう。
京都トレイル北山コースの「北山1」のサインがあります。
ここから「北山6」までこの京都トレイルのコースを歩きます。
「延暦寺・大原」の矢印の方向に進みましょう。
日陰になっていて、雪が少し深いです。
年始の1/4頃(うろ覚え?)に降ったのがまだ残ってます。
ロープウェイの下をくぐります。
「北山2」(13:44) スキー場があります。右手にスキー場を見ながら進みます。
今度の目標は比叡山延暦寺の「根本中堂」です。
「北山3」(13:53) 茶色い案内板もあるので安心です。
見晴らしのいい展望スペース。ベンチもあります。
この日は登り始めが曇りだったのですが、いい天気になりました。
今は冬で枯れ木ばかりですが、春は赤いつつじで綺麗ですよ。
「北山4」(14:00) 展望エリアのところに石が並んでます。
「北山5」(14:09) なにやら中国風の石碑「鎮護国家の碑」があります。この辺りが京都府と滋賀県との県境となります。
「北山6」(14:18) 左手に橋が見えますが、今回私は滋賀県の吉野大社まで下山をするので、ここで北山コースから外れます。
京都トレイル北山コースの解説が読みたい方は、私が2015年に歩いたこちらのブログを参考にしてください(→【京都一周トレイル】北山東部コースを歩いてきました)。
ここからしばらくは「根本中堂」への サインに進んでください。
比叡山延暦寺の拝観券の料金所に来ました。
参拝する場合は1000円を購入して拝観してください。この時は閉まってましたが、どこか別に料金所があるはずです。
トレイルなどで通り過ぎるだけの場合、もし誰かいたら声をかけた方がよいようです。
延暦寺のマップです。
分かれ道を左に、根本中堂がありますが、拝観券を買ってないのでスルーします。
14:33 延暦寺根本中堂の前。
少し歩くと売店がありました。今回 チーズ蒸しパンを家から持ってきて食べただけでお腹が空いていたので、ここでアンパンを購入して食べました。
他に団子とか食べれるようです。ここの奥に綺麗なトイレもありますので、必要でしたら利用しましょう。
ここで観光客10人くらい見ましたね。
延暦寺会館という建物を過ぎた先、ここが難関でした。
かなり急な坂で、舗装された表面に雪が積もっているので、油断すると滑る…。
ゆっくり慎重に歩きました。
(途中何度も、引き返そうかなと思うくらい怖かった…)
恐怖の舗装された雪の坂を越えると雪はほぼなくなってました、途中 心配になってきて、反対側から来る人に、この先の道の様子を聞きましたよ…(雪はないというので進みました)。
シンプルな下り坂が、ずっと続いて延々降ります。
向こう側から二人すれ違い、後ろから一人に追い抜かれました。
白い柵があり、舗装された道路に出て、階段を下りていくと、この下山ルートのゴール「日吉大社」です。
14:55 日吉大社に到着。お疲れさまでした。
この写真の右後ろくらいにトイレがあります。この日は 拝観終了時間(入場は15:30までだったはず)に近かったので参拝せず。
下山としては、
13:32 「北山1」ケーブル比叡山出発。
14:33 延暦寺根本中堂。
14:55 日吉大社到着。ゴール。
下山は1時間23分のトレッキングでした。
で、この後17分くらいかけてJR「比叡山坂本」駅まで歩いて、JRと地下鉄を乗り継ぎ、
我が宿ゲストハウスひつじ庵まで帰りました。
良い一日でした!
■このトレイルコースの注意点など
●京都トレイル東山コース(哲学の道→ケーブル比叡)の登山編は、標高76→690mの高低差ですが、特に 登りが辛いという部分はありませんでした。歩きやすいコースだとは思います。同じ京都トレイルの他のコースに比べると「刺激が少ない」気はします。延暦寺以外はほぼ山道だけですから(^^;
●冬の平日というのもありますが、コース上で登りは4人、下りは3人に会っただけです(延暦寺は別)。まぁいつも京都トレイル歩くのは平日ですが、こんな感じであんまり人に会いません。
基本的に携帯の電波は来てますが、予備のバッテリーをちゃんと持ってGPSをオンにして歩いてください。アプリのYAMAPで事前にマップをダウンロードしておくのをお勧めします。
●マップも必ずあった方がいいです。
それぞれのコースの京都トレイルのマップを購入するか(詳しくはこちら)、もしくは書籍で「京の絶景と名所旧跡めぐり: 「京都一周トレイル」で、東山・北山・西山を歩く (京都を愉しむ)」が発売されます。マップと解説がついていて分かりやすいのでお勧めです。
●9:31哲学の道スタート→ケーブル比叡山→14:55日吉大社ゴールということで、
全部で5時間24分のトレッキングとなりました。
実際は、ケーブル駅あたりで10分くらい、比叡山根本中道あたりで12分ほど、歩いていない時間があるので実質は5時間くらいでしょうか。
私はブログ記事を書くために写真を撮りまくってるので、歩くのに専念される方はもう少し時間短縮になると思います。全然疲れず 休憩らしい休憩はしてません、それほど楽なコースだと思います。
●年末と年始に雪が降ってそれが二週間たっても残ってました、私はまさか雪があることは考えもしていなかったので、普通にトレッキングシューズで歩きましたが、
京都に雪が降る季節はトレッキングは避けた方が良いかと思います(実際に危なかったのは100メートルほどですが…)。
●この日は1月20日、ヒートテックにウィンドブレーカーを着た程度で歩いてちょうどよく、ペットボトルのドリンクの消費は500ml全部飲まなかったです。
自販機は、スタートの哲学の道あたりと、ケーブル比叡駅、延暦寺辺りにしかありませんので夏にトレッキングされるかたは、そちらで補充してください。
■比叡山からの下山ルート
冒頭にも書きましたが、哲学の道→ケーブル比叡駅までのコースは4年くらいまえに一度歩いてます。その時はそこをゴールにしてケーブルカーを使い叡山電鉄「八瀬比叡山口」まで降りました。
一応下山の方法を列記すると、主に5つあります。
1)「ケーブル比叡」駅から「叡山ケーブル」を利用して京都側の「ケーブル八瀬」駅まで降りる。ただし冬は運行していないので注意。
2)延暦寺を越えた先(東側)にあるケーブル延暦寺駅から「坂本ケーブル」で滋賀県の「ケーブル坂本」駅を利用して降りる。日本一長いそうです。こちらも運行情報や時間に注意。
3)今回の私のように、自力で滋賀県の日吉大社まで歩いて降りる。道の名前は表参道(本坂)です。
4)もう一本、ケーブル延暦寺駅あたりから「無動寺道」と呼ばれる道があり、滋賀県側まで歩いて降りれるはずです(私は歩いたことない)。
5)京都トレイル北山東部コースどおりに歩いて、大原まで降りていく。「北山1」から大原まで三時間半ほど時間が必要です。詳しくはコチラ。
*
※あと延暦寺バスセンターからバスも出ているかも(季節運航かと思いますので、もしご利用を考えている方は各自ご確認を)
※ではでは、ゲストハウスひつじ庵オーナーのり(@hitsujian)のレポートでした。
ではでは~。
※2021年1月20日の記録です。
■あわせて読む。
このコースは京都トレイルの一部です。
私は6回に分けてこの京都トレイルをほぼ一周してます。
あわせてご参照ください。
→その1【京都一周トレイル】東山コース(前半)を歩いてきました
※伏見稲荷大社から哲学の道までのコースの記録です。
→その2(このブログ記事)東山コース(後半)を歩いてきました
※哲学の道からケーブル比叡駅までのコースの記録です。
※ケーブル比叡駅から鞍馬までのコースの記録です。
※鞍馬(二ノ瀬)から高雄までのコースの記録です。
→その5【京都トレイル】北山西部コースと西山コース(高雄~嵐山)を歩いてきました
※紅葉の高雄から嵐山までのコースの記録です。
→その6【京都トレイル】東山コース深草(伏見桃山→伏見稲荷大社)を歩いてきました
※順番が前後しましたが、その1につながるコースです。
*
→京都で宿泊を考えているならゲストハウスひつじ庵へ
※このブログの作者の運営する京都にあるゲストハウスです。
※日本・海外に行った旅日記を公開してます。
→登山用品のレンタルならやまどうぐレンタル屋
※道具を気軽にそろえたい方はレンタルを利用するのが良いです。
富士山の登山や屋久島のトレッキングなどにもどうぞ。
→「京の絶景と名所旧跡めぐり: 「京都一周トレイル」で、東山・北山・西山を歩く (京都を愉しむ)」
※マップや写真が網羅されているので購入をお勧めします。
登山やトレッキングに足りない装備はないですか?
やまどうぐレンタル屋でレンタルできます。
欲しい商品を購入前に試しに使って使用感を確かめるのもいいかも。