■狸谷山不動院までの登坂がキツイ
2021年7月28日、狸谷山不動院の火渡りに行ってきましたよ。
狸谷山不動院は銀閣寺よりさらに北の山奥にあります。
なんどか京都に来ているようなゲストさんに「どこか穴場はないですか?」と聞かれると、たまにお勧めする場所です。一条寺エリアにある恵文社という本屋さん、詩仙堂や圓光寺とセットで提案したりしています。
京都を舞台にした小説を書かれている森見登美彦さんが好きな人は、この辺り、一種の聖地巡礼的に訪れているようですね。
さて、私は10年以上京都に住んでいますが、この火祭りに行くのは初めて。
(宿を営業していると夜のイベントは なかなか行けなかった)
この狸谷山不動院の火渡り祭、毎年7月28日に催行されますが、去年はコロナで中止、今年は二年ぶりの開催となります。
この日のゲストさん(かなり自転車でアクティブにいろいろ廻る人)は、当宿の宿泊三回目で、二泊目、ほかにゲストさんもいなかったので、時間を合わせて一緒に行くことに。
一条寺のマックで合流し、向かいます。
曼殊院通りと白川通の角にある「一条寺中谷」さんから西へ進みます、延々と急な登坂が続くのです。
もちろん途中で自転車を降りて上ることになります。
左手に↑写真のような建物の前に大きめの駐車場と駐輪場がありますので、そこに自転車を停めました。奥に自販機があったのでお茶を購入。
お祭りのメイン「柴灯(さいとう)護摩供」は19:00からとなってますが、
この時点で18:10分、日が沈んでいきます。
ここから森の中をしばらく歩く感じになるのですが、暗い中ひぐらしが鳴いていて結構不気味な雰囲気です。
お祭り目当ての数人が周りに歩いてなければ結構 怖かったでしょう…。
たくさんの狸の置物に出迎えられたあと、連続する鳥居の道に。
なにか通ると異世界に行きそうな雰囲気ですね。
後ろを振り返ったところです。
(↑写真は前後しますが狸の置物は鳥居の前にあるものです)
なぜか阪神タイガース優勝の石碑があります。昔は別の形のものだった記憶がありますが。
入山料として500円をここで払います。
結構 長い階段がありますので覚悟しておいてください。
本堂に到着。
すでにお経が聴こえてきています。
大きな広場?の真ん中にブルーシートがかぶせてある火種があります。
広場をぐるっと回りこみ、さらに階段を上り、本堂へ。
京都では清水寺の舞台が有名ですが、
こちらは少し縮小版とはいえ立派な木組みです。
この火渡り、一般の人も参加できるのですが、既に並んでいる人がいますね。
お地蔵さまも雰囲気あります。
18:37 舞台の向こうに日が沈んでいくところでした。
内部の写真撮影NGだったのですが、お堂の中ではなにやら儀式とお経が。早めに来てよかった。
■狸谷山不動院の火渡り祭 開始
まだわずかに明るい19:00
お堂の中から10人ほどの山伏が、ほら貝をふきながら、階段を降りていきました。
(ほとんどの時間動画を撮影していたので写真は数枚だけ撮りました)
色々、儀式の後…
19:30頃 火をつけました。
リンピョウトーシャーカイチン…的な なにかを唱えたり…
なかなか大きな炎です。
周りは結構 熱いはずです。
20:05頃 火種を崩し、あたりに広げます。
火渡り用の道は、道具でトントンと固めて、その両脇に炎が残るように準備をしていました。
20:25頃、まずは山伏達が歩きます。
その後に、一般の人が歩いていました。
私とゲストさんは、この後 列に並びました。
今回 コロナの影響下で観光客は少ないからというのもあるかもしれませんが、この時点から並んでも全然問題なかったです。
並んだ場所によっては、儀式の1時間半の間、それらを全く見えない場所でずっと待っていなければいけない場合もあると思いますので、まずは見ることを優先した方が良いかなと。または早めに行きすぐ近くの一般参加者の列の最前列に並ぶか…そのあたりの判断はお任せします。
(来年以降、コロナ明けで 観光客が戻ってきた場合、どうなるかは不明です)
■一般参加者による火渡り
21:00頃 近くまで来ました。儀式中は写真や動画の撮影は禁止です。
火渡り中に手に持つお札が500円で売られています。購入が強制なのか自由なのかわかりませんがせっかくなので購入。
お札をもらった後は、ビニール袋を手渡され、そのあと、靴を脱ぎ裸足になります。
火渡りの直前の待機場所は 塩が敷いてあり、そこで待ちます。
合図とともに、お札を前に握りしめ、炭の上を歩きます。足元の炭は全く熱くないのですが、両脇の炎の熱がそこそこ熱い。
歩いている数秒、鬼滅の刃劇場版のLisaの曲が脳内を流れていたとかいないとか。
渡り終わると左に抜けて、希望者は足を洗います。
自分はサンダルなのでそのまま履きましたが、宿に戻った時には足が真っ黒でした。そりゃそうだ。
21:20頃、お寺を後にしました。
帰りは、急な下り坂、自転車の速度に気を付けましょう。
出町柳の鴨川デルタでは若い人たちが、花火をやっていたりしましたよ。
気持ちの良い夜風に吹かれながら、鴨川沿いをゲストさんと自転車で走りひつじ庵に帰宅。ゲストさんは仕事で休みができて何の予定もなく京都に来たみたいで(私の提案で)思わぬ面白いイベントに参加できて大満足のようでした。こちらも喜んでもらえてよかったよかった。
来年2022年はさすがにコロナの心配は去っていると思いますので、ひつじ庵に宿泊して、当宿のレンタサイクルで行くと良いのではないでしょうか(^^)/
ではでは~
■あわせて読む。
************
住所: 京都市中京区姉小路通小川東入宮木町472-1
オープン: 8:00-11:00,16:00-21:00